2010年1月、メキシコのカンクンに2週間ばかり旅行しました。ネットで調べてもカンクンの記事が少ないので、最新情報をアップします。
チチェン・イッツァ、トゥルム、コバの各マヤ遺跡については、別途アップしていますので、過去記事をご覧ください。
カンクンがリゾート地であることは、前から知っていましたが、思っていたよりも悪い意味で「リゾート化」されていて、あまりお勧めできる観光地ではないと感じました。とにかく物価が高いです。何でも銀座の料金以上と思って頂ければ、イメージできると思います。
日本人観光客は新婚さんが多いようですが、私はカンクンは他の観光地と違うと感じましたので、成田離婚にならないように最新情報をアップします。まあ、パック旅行なら大きな問題はないと思いますが。
タクシー
AAのフライトが遅れ、カンクン空港に到着したのが深夜11時過ぎ。空港からダウンタウンのホテルまで向かいますが、空港のタクシー配車カウンターに聞いたら、専用タクシーだと60ドル。乗り合いタクシーで15ドル。「何、その値段!」。どれだけ遠いのかと思ったら、車で25分だとか。その距離で60ドルも取るのかと呆れてしまいました。
乗り合いタクシーの場合は35分くらいかかると言っていたけれど、ホテルをあちこち回って客を降ろしていくので、たぶん1時間はかかると踏んで、タクシー待合所で交渉して50ドルでホテルへ。これでも相当高い。20ドルが妥当な相場だと思います。長旅で疲れているし深夜なので、仕方なく支払いました。これはボラれているのではなく、ここの公定レート。カンクンに着いて早々、物価の高さに驚くことになりました。
ホテル
ホテルはネットで探して予約した安ホテル。1泊30ドルくらい。とても小綺麗なホテルで、値段にしてはまずまずなのですが、不満な点は、部屋でネットが使えないことと、冷蔵庫がないこと(冷えたビールを飲めない)、町の中心部から少し離れていること。
ホテルの予約は、『agoda』というインターネット格安ホテル予約サイトで予約しました。このサイトでは、格安だけでなく様々なランクのホテルを検索し、ホテルの設備状況、位置などを簡単に調べることができるので、大変重宝しました。
ネット環境をチェックしなかったのは最大の過ち。せっかく重いパソコンを持って行ったのに、観光情報の入手にとても不便でした。
ネットでホテルを探すとき、町の外れなのは確認していましたが、・・・、カンクンの町がこんなに大きいとは思わなかった。
どこに行くにも遠い! 着いた翌日、歩いて町の中心部まで行きましたが、1時間くらいかかりました。中心部と書きましたが、中心部はないそうです。私のイメージとしては、どこの町にも小さな店がたくさん集まっている狭い通りがあり、そこが町の中心で、徐々に町が拡大していく、というもの。ところが、カンクンにはそのような所はないということでした。ショッピングモールのようなものはたくさんありますが。
あちこちのホテルに立ち寄って、次のホテルの値段交渉(今のホテルは3泊だけ予約)。大体、30ドルから60ドルで、ほどほどのホテルに泊まれることが分かったし、今の時期、空き部屋があるのを確認してまずは一安心。
道ばたに、たくさんのお土産屋さんがあります。立ち寄って、値段を見ると、開いた口がふさがらない。「何、この値段!」 常軌を逸した値段が付けられています(決して、ドルとペソの単位を間違えているわけではない)。珍しく猫グッズを発見! 値段を聞いてみたら、20ドル。どんなに高く見ても5ドルの価値と思ったので、買わない。すると、店員は30%値引きするという。それでも高い。帰ろうとすると、呼び止められ、「50%値引きする、これが最後だ」という。オーナーらしき人物が近くにいて売り子にサインを送っている。パーセントの問題ではなく「価値」の問題で、この程度の商品を50%引きでも10ドルで売ろうとする商魂が気に入らないので買わずに通り過ぎました。
他の店も同じ。とにかく高い。真剣に買おうと思ったら、50%引きからスタートするのが正解のようです。
旅行で、サンダルがあると便利なので探しましたが、値段は20ドルから40ドル。
<39ドルで売っているビーチサンダル>
日本で、680円で売っているものより質の悪い「粗悪品サンダル」がこの値段。後で、ダウンタウンの庶民が買う靴屋で買いましたが、それでも14ドルもしました。
観光客向けだけでなく、ここの物価が高いのだと知った次第です(ちなみに、その国の物価を知るには、靴の値段が一つのバロメータになるようです)。
市内のタクシーも高い。ブロック別に料金が決められているようですが、メーターもなく、運転手のいいなり。市内の移動で4~5ドル。スクレの市内均一で4ボリビアーノス(約52円)に慣れてしまった私には、異様に高く感じる。
施設の維持整備や傭人費などで多額の費用がかかる(私の泊まった)ホテルが1泊30ドルと、他の国・都市とそれほど変わらない値段なのに、観光客を取り巻く業種の人だけが暴利をむさぼっている感じがします。空港のタクシーが良い例です。
ホテルのネットは、フロント付近だけ無線LANでつながります。他のホテルもいろいろ調べたのですが、部屋までLAN無線でつながるホテルはカンクンにはあまりないようです。
パソコンを持ち出し、ネットで検索して、日本食を食べに行くことにしました。ホテル街にあるLa Islaというモールの中にあるようです。住所をメモし、タクシーに乗り込み、そこまでの値段を確認したら10ドルという。行き先がホテルでもらった地図の範囲外のため、この値段が妥当なのか分からないので、ホテルに戻り、受付で確認してもらいました。受付嬢が電話で確認してくれた結果は、妥当なものだということでした。それを聞いて戻ってみると、タクシーは既にどこかに去った後。別のタクシーを捕まえ値段を聞くと、7.7ドル。。結果的に2.3ドル安くなりました。
モールに着き、モールの案内嬢にレストランの場所を尋ねると、そのようなレストランはないという。そんなはずはない。ネットで調べてきたといっても、聞いたことがないという。
モールの案内板でレストランを探しても、確かに無い! 何なんだ! Googleの検索で上位にいるのにとてつもなく古い情報だった。既に廃業しているらしい。カンクンの情報は本当に少ない。ご参考までに、市内の『TADAIMA』という日本食&タイ食レストランは閉店しています。通りを歩いていて見つけたレストランでしたが、廃墟のようでした。
看板だけはしっかり残っています。
しかたなく、近くの観光案内所で日本食レストランの場所を聞いて、路線バスで移動。7.5ペソ(0.6ドル)。
ところが、降りる場所が分からず通り過ぎてしまったようです。仕方なく、途中で降りて、近くのレストランで昼食。レストランのボーイに聞いたら2.5Kmほど通り過ぎたらしい。でも、やはり日本食を諦めきれないので、食事の後、運動もかねて歩くことにする。と思いましたが、体力を温存するのが長旅では大切なので、考えを変え、再びバスに乗る軟弱なネコ師でした。
バスを降りてしばらく歩くと、日本食レストランの看板が見えてきた。
うれしい。やっと久々の日本食が食べられる。でも、さっき昼食を食べたばかりなので、周辺を見て回ることに。
超高級ホテルが建ち並ぶ一角。フロントで値段を尋ねると155ドル。繁忙期には300ドルくらい取るらしい。まあ、これだけの施設ならリーズナブルかなぁと納得。浜辺に出てみる。砂が細かい。久しぶりの海だ。わずかに打ち寄せる波、やはり海はよいと思う。
ボリビアには海がない。パラグアイにも海がない。外界を知らないことを「島国根性」という言葉で表すことがあるが、海のない国の人たちは「内陸国根性」があるように思う。やはり外界を知らない。隣接する国のことが最大の関心事となる。
日本食レストランに戻る。きれいな作りだ。メニューを見る。違和感! 定食、麺類のようなものはなく、寿司だけ。それも、MIAMI巻きとかドラゴン巻きとか、へんてこなものばかり。調理人は日本人かと尋ねると、ウエイターはすまなそうに、「メキシコ人です」と応えた。少し不安を覚える。ウェーターにミックス寿司を注文する。
しばらくして出てきた寿司は、一応、寿司っぽい。食べてみる。
・・・・・・。
もともと、あまり期待していなかったが、そのとおりの味だった。
まず、
-しゃりの味付けが日本より薄い。これは欧米人向けの味付けなので、ある程度しかたない。パリの寿司はもっとひどかった。
-握りがきつい。まるでおにぎりのようにギッチリ握ってある。このため、食感が悪い。しゃりの形も見慣れた寿司の形ではなく、丸い。
-醤油の質が悪い。醤油の小瓶は「ヤマサ」になっているが、中身はブラジル製の安醤油だと思う。独特の臭みがあり、もし、日本で売ったらクレームの嵐だ。
-わさびが飛んでいる。いつ練ったのか分からないわさび。きっと大量に練って、使い回しをしているのだろうと思う。
-ネタもイマイチ。回転寿司の方が美味しいと思う。
米が大好きな私が、1貫残してしまった。自分でつくった方がずっと美味しいと思いました。
こんな分けで、この店は、早々潰れると思いました。ちなみに、コーラと寿司の値段はチップも入れて、20ドル強。
チチェン・イッツァのホテル
一度は訪れたいと思っていたマヤの遺跡、チチェン・イッツァにやってきました。
カンクンで、4日もボケっと過ごし、いよいチチェン・イッツァへ。ホテルにツアー会社の人を呼んで、決定! いつものように無計画。チチェン・イッツァに3泊くらいしたいなぁ、という程度の計画だったのですが、チチェン・イッツァからの帰りの日程も決めなければならなくなり、まじめに考えることに。
カンクンで泊まったホテルは、部屋でネットが使えないのでとても不便。フロント近くだけ無線でつながるのですが、「蚊」がすごくて、とても長くはいられません。
ネットでチチェン・イッツァのホテルを予約し、ツアー会社にチチェン・イッツァから戻る日を伝え、やっと準備完了です。
チチェン・イッツァのホテル: Hotel Villa Arqueologica Chichen Itza-
チチェン・イッツァの遺跡から徒歩5分という好ロケーションにある。
部屋もとてもきれいで、静かだし、大満足。レストランの食事も美味しいし、値段も手頃。
ただ、フロントでチョット気になることがあった。
チェックインの際、クレジットカードの提示を求められた。これはどこのホテルでもやること。ホテル側はカードのコピーを取った(カードを道具にはめて、ガチャンと押し型をとるやつ。請求書と領収書が印刷される)。ここまでも一般的。しかし、その後が違った。
金額が入っていないその紙にサインをしろという。そんな要求は、世界中回った中で一度もなかったこと。なにしろこの要求は、「白紙の小切手にサインいろ!」と言っているものだから。下手にサインをしてトラブルが発生したとき、クレジット会社に責任追及されるのはサインをした本人。
サインが本物なので記載された金額を支払いましたとクレジット会社に言われればそれで終わり。自分でトラブルの処理をすることになる。でも、どうやって。トラブルの金額よりも多額の費用がかかる。
だから、サインはしない。現金で支払うことにした。他の人はサインをしていると見せてくれたが、ガードが甘すぎると思う。
ホテル側に悪意はないかもしれないが、フロント係が退職の駄賃に悪さをするかもしれない。金額の入っていない請求書・領収書にサインをする人の気が知れない。
チチェン・イッツァへのツアー
7:10 ホテルピックアップ
8:10 バス待合所出発
10:45 CENOTE着
11:30 昼食(チチェン・イッツァのすぐ近くのドライブイン)
12:30 チチェン・イッツァ着
16:50 チチェン・イッツァ発 (ネコ師はチチェン・イッツァにそのまま滞在)
私の場合は、ツアーに参加するものの、チチェン・イッツァに3泊する予定なので、片道だけだから安くならないかとツアー会社に聞いたら、値段は同じだという返事。その代わり、チチェン・イッツァからカンクンに戻る時に、観光バスに乗せてもらうことにしました。
ガイドのJavier(ハビエル)は、知識が豊富で、良いガイドに当たったと思いました。訪日経験があり、成城大学で3年間教えていたそうです。バスの中は、スペイン語を話す人が6割、英語が4割という構成のため、スペイン語と英語の解説です。一方の言語で長く説明するのではなく、一つの文節毎に二つの言語で説明します。二つの言語を聞いて不足しているボキャブラリを補っていきますが、・・・、最初は聞いていて面白いのですが、段々疲れてきます。
彼の言葉で印象的だったのは、マヤ文明はコルテスによって滅ぼされたのではなく、一人のマヤの女性によって滅ぼされたという言葉です。この意味は、過去記事「テオティワカン」シリーズをお読みください。
ツアー料金
チチェン・イッツァのツアーは日帰り。料金は59ドル(セノーテ入場料、チチェン・イッツァ入場料(約10ドル)、昼食代を含む)。なんでも高いカンクンとしてはかなり安いツアーだと思います。バスは50人乗りの大型観光バスでとても快適でした。
朝7:00にホテルに旅行社のバンが迎えに来て、バス発着所まで行きます。そこで登録して、大型観光バスの乗り込み出発。出発したのが8:10なので、1時間もここでロスします。まあ、こんなものでしょう。
トゥルム遺跡・コバ遺跡・ツアー料金:69ドル。二カ所のマヤ遺跡を回るこのツアーは、ツアー会社でも一番の人気商品で、すぐに売り切れてしまうそうです。車両はバンで、私が参加したときは、ツアー客は計5名。出発は、水、金の週二回。
日本語ツアーだと、これにプラス20ドルくらいが相場のようです。
英語やスペイン語ツアーに入る時は、マヤ文明のボキャブラリを増やしておかないと、ガイドが何を言っているのか分からなくなります。でも、実際は、語学・ボキャブラリの問題よりも、歴史・科学の基礎を知っているかどうかのほうが大きいと思いますが。
チチェン・イッツァに行ったとき、ACUIFEROという単語の意味をガイドが客に説明しているのでびっくりしました。スペイン語ネイティブの人たちでもこの意味を知らない人がたくさんいるようでした。ちなみに日本語では「帯水層」という意味です。
お土産
チチェン・イッツァの遺跡内には、たくさんのお土産屋が店を開いています。ガイドが言うには、「彼らは税金も払わず、大変な大金持ち。違法なので決して買ってはいけない。出国の際に、税関から領収書の提示を求められたとき、彼らから買った物は領収書がない違法な商品として没収される恐れがある」とのことでした。まあ、出国の際、そのようなチェックは一切なかったですが。
出国検査は相当ゆるい感じでした。でも、売り子の呼び込み値段は安い! しかし、カンクンのマーケットで数十ドルするものを「1ドルだよ!」と呼び込みをしているところが怪しい。実際、嘘です。
カンクンよりは安いのですが、結構な値段です。他の観光客が買うのを見ていたら、「妥当な値段」まで値引きするようなので、交渉の価値はあります。値切り交渉は楽しいのですが、チチェン・イッツァの遺跡が広いので、体力のないネコ師は、それをするだけの余裕がないので、他の観光客がどう値切るのかを興味深く見ていました。
ドイツ系? らいし観光客は、10分の1くらいに値切り、それでも買わないで、帰りに買うそぶりを見せていました。売り子は必死で、「帰りに、必ず買って!」と懇願していました。その価格があまりにも安いので私が買おうかと思ったくらいです。
外国の観光地のお土産を買うときにいつも思うのは、そこでの価格ではなく、日本に持ち帰ったときのそのお土産の評価だと思います。つまり質の問題です。質が悪ければ、購入価格が高い、安いにかかわらず、狭い日本の家屋の中ではゴミ扱いになります。
外国のお土産は、価格ではなく、質が重要だと思います。メキシコでもボリビアでも、同じデザインでも、『質』が違うものがあります。過去記事にある『ボリビアの指人形』は、私が6年前にスクレで買ったときは非常に質がよかったのですが、現在売っているは、粗悪品です。
お土産屋の村 Kaua
チチェン・イッツァから15分ほどの所にKauaという民芸品の村があります。ここで作られた民芸品がメキシコ中に流通しているそうで、ここで買うと安い。ディスカウントに応じてくれるのがうれしい。大型バスが止まる大きな民芸品センターには、無数の民芸品が並んでいる。どれも質が高く、場末の民芸品店とは違う。レストランも併設されており、チチェン・イッツァ・ツアーの一部になっている。
メキシコ政府の公認で、基金、組合を組織してしっかり運営しているようです。
マヤの木製の仮面(Mascala)だけで数百も並んでいる。皆、異なったデザイン。同じものは一つもない。目移りする。大体、50ドル程度のようだ。その中でも別の場所に飾ってあった、ちょっと違った雰囲気のものがあったので値段を聞いたら、”高い”。作りが違うのだという。でも、気に入ったので買うことにしました。値切った結果が83ドル。ちと高いけど、カンクンの値段を知っているので、まだまだ安い。安いのを買うと、結局後悔することになるので質の良い値段の張るものを買う。カンクンで売っているものは防虫処理をしていないので、虫がわくとか。
銀の価格
メキシコのお土産として有名なのは銀製品。
メキシコ人は、銀を買うとき、「重さ」で買う。銀の種類は4タイプ。
Starling 925 約3ドル
Starling 950 約4ドル
Diamond Silver 約6ドル
Gold Silver 約7.5ドル
銀製品の加工
Kaua村で銀製品の加工が面白いので見ていました。簡単な道具だけで作っているのに驚きました。「ふいご」の付いたアセチレンガスバーナーと針金だけでした。
銀製品を加工した後、どうやってきれいに磨くのか興味津々。やり方はすごく簡単。 酸と塩と水を入れた溶液の中に銀製品を浸けておくだけ。この酸は特別なものではないと言っていましたので、家庭用の食酢で良いと思います。5分程度浸けた後取り出して、水洗いし、洗剤を付けたブラシでゴシゴシ擦るだけでした。これだけでピカピカの銀製品ができあがります。
銀製品は錆びやすく、すぐに真っ黒になります。この方法で簡単に再生できるので、知っておくと良いのではないかと思います。
カンクンのホテル
カンクン・その周辺には2週間の滞在予定だったので、最初は30ドルの安いホテルにし、それから徐々に高いホテルにしていきました。
結局、4つのホテルに泊まったのですが、共通しているのは、
1.ネットが部屋では使えない(最後のホテルだけはネットが使えることを条件に選んだので使えましたが)。
2.蚊が多く、ロビーではとても長くはネット検索ができない。
3.新しいホテル、改装しているホテルがほとんどで、内部はすごくきれいで衛生的。
4.部屋の値段は、時期によって大きく変わる。
5.安ホテルはレストランがないので、食事に不便。コンビニの品揃えが悪く、食事に不便かも。
6.ホテルは、いろいろな料金プランがあり、また、割引プランもある。それを利用しないで泊まると高くつく。カンクンの場合、旅行社のパックプランがやはりお勧め。
7.朝食が入っていないプランだと、朝食に恐ろしく高い値段を要求される。朝食を食べる人は、必ず朝食込みのプランにした方が良いでしょう。
日本食 その2
スクレに長期滞在しているので、観光地に行ったときくらい日本食を食べたい!
花市、K'S CAFE、Yamamotoというレストランを渡り歩きました。どこもそれなりに美味しいと思いました。値段も高いですが。
スクレは、標高の関係で、麺類は全滅状態。圧力釜がないと日本のような味になりません。カンクンで恐る恐る蕎麦を注文し、「日本の味だ!」と感動しました。スクレで蕎麦をつくると、とてもいやな味がします。スクレでのお湯の沸騰温度は92度です。この温度は、コーヒーをいれるには最適温度なのですが、麺を茹でるにはあまりにも低すぎます。「芯が残る」というレベルではなく、麺の表面の食感が全く違います。
しかし、・・・・。
今回の旅行で食べたお寿司の中で、一番美味しかったのは、マイアミの空港内で食べたお寿司でした。
閉口したこと
カンクンで閉口したのは、チップ。どこに行っても当然のように要求されます。なぜ客が従業員の生活費を補填しなければならないのか、全く理解できません。某日本食レストランでは、17%のチップを要求します。従業員が低賃金だから、という問題は、雇用者と従業員の問題であり、本来、客には関係のないことです。
特別に、荷物を運んでもらったりするボーイとは異なり、レストランのウエイタに対するチップのあり方には、大きな疑問があります。客が自分でサーブするというオプションはないわけですから。
冒頭に書きましたカンクンがお勧めできないのは、たぶん日本人ならこのシステムにうんざりすると思うからです。物価が高いため、チップの額も相当の金額になります。
世界中、あちこち行きましたが、カンクンほどこれを感じたところはありません。カンクンに長期滞在したせいでしょうか。
マヤ遺跡を見るためにカンクンを訪れるのであれば、カンクンを基地にせず、別の田舎町を基地にした方が安くすみます。カンクンの物価はとにかく異常です。パック旅行をうまく使うのが得策で、個人旅行には向かない観光地です。
おまけ
カンクンのダウンタウンを歩いていたとき、面白いのを見つけました。
横断歩道が、盛り上がっていて、車は必ず徐行します。このため、歩行者は安心して道路を横断することができます。
カンクンで感心したことは、車のマナーが良いこと。クラクションを鳴らしたり、割り込みなどもなく、横断歩道の近くに人がいると、ほとんどの車が止まります。これはそのような規制があるのだと思いますが、皆、よく守っています。