アジャンタと同じ1987年に世界遺産(文化遺産)に登録された。
この遺跡は、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥー教という3つの宗教の寺院として造られた。
もちろん、共同寺院ではなく、造られたり使われた年代は異なる。5世紀から10世紀にかけて造られた。
この遺跡が他の遺跡と違うところは、岩盤を堀抜いて(掘り下げて)造られていること、そして、その規模がとても大きいことだろう。ただし、これは、最も大きなヒンドゥ教のカイラーサ・ナータ寺院の話で、この他にもエローラ石窟は近くに点在している。
エローラ石窟が最初に造られたのは5世紀ころと言われている。
前の日記の「アジャンタ」のところで年表を載せたけど、インド南部デカン高原ではこの時期、仏教、ジャイナ教、ヒンドゥ教が信仰されていて、お互いの信仰に対して寛容だったと思われる。
ヨーロッパの遺跡の場合、宗教が異なれば、征服者が被征服者の信仰対象を徹底的に破壊した。
征服者の宗教を統治に利用するという政治的な意味合いが強いのだろうけれど、壁画や彫像は顔の部分を削り取られたりしている。
ところが、アジャンタでもエローラでもそのような破壊の跡は見られなかった。
支配者側(王家)がいろいろな宗教を信仰していたため、このように寛大だったのではないだろうか。
カイラーサ・ナータ寺院は、先にも書いたように岩盤を掘り下げて造ったもの。高さ(深さ)が34mもある。まさにシヴァ神が住まう神殿としてその偉容を誇っている。









第32窟 女神像(ヤクシー)
胸をみんなが触るものだから、ピカピカに磨かれている。

第32窟 女神像(ヤクシー)










