昨日の記事で、キュラソーの話がでましたので、今日はキュラソーについて書きます。
キュラソー島(クラサオ島、Curaçao)は、オランダ領アンティルの中心的な島。ベネズエラの北約60kmに位置し、面積は448km²。コスタリカの首都サン・ホセからはKLMオランダ航空が運行していた(今は知らない)。
主都はウィレムスタッド。ベネズエラからわずか60Kmしか離れていないところに、オランダ領のアルバ島、ボネール島、キュラソー島という3つの島(ABC諸島呼ばれている)が並んでいる。ちょっと信じられない。
ちなみに佐渡島と本土との最短距離約34km、面積は855km²だから、キュラソーは距離が2倍、面積が半分といったイメージ。そこが遠く離れたオランダの領土となっている。佐渡島がイギリスの領土だったらと想像してみてください。ベネズエラの国民にとってはあまり気分の良いものではないでしょう。
首都ウィレムスタッドの町並みは1997年ユネスコの世界遺産に登録されている。
この街並みは本当に美しい。言葉で説明するよりも写真を見た方がは早いので、Wikipediaからお借りした写真を貼ります(
港沿いに立ち並ぶ家々の壁はカラフルな色で塗られ、しかも、それが景色に調和している。おとぎの国のような、絵本から抜き出したような美しさだ。
オランダには行ったことがないけれど、オランダもきっとこんな感じかな、と思った。
町の中は落ち着いた雰囲気で良く整備されていて、散策していても楽しい。お土産やさんには木靴が置いてあったりして、「ああ、ここはオランダなんだ」と感じさせてくれる。
町は大きな運河(入り江)をはさんで、二つのブロックに別れている。
二つのブロックの間は、浮き橋を渡って行き来することができる。この運河は大きな船が出入りするため、船が通過する時間になると、タグボートが浮き橋の一端を引っ張って、船が通れるように開ける。これがまた長閑でいい。浮き橋は、戦争の時に工兵隊が軍事車輌を渡すために造るようなフロートをたくさん並べ、その上に板を敷いたタイプ。
海岸は、それほどきれいではない。私が行った浜辺は人工的に造ったものだった。トップレスのビーチで、目のやり場に困った。(トップレスといえば、スペインのマラガの浜辺はすごかったぁ )
よい浜辺はホテルのプライベートビーチになっている。宿泊客じゃないとビーチに入れない。
浜辺の美しさならアルパ島が良い、と聞いたが、キュラソーからさらに乗り換えなければならず、行けなかった。
ここら辺までは、世界中どこへでも行くさすがの日本人も足を伸ばすことはないようで、日本人とはひとりも出会わなかった。
最初、浜辺のホテルに予約したが、エアコンが壊れたので宿泊できないと言われ、ホテルからタクシー代を10ドルもらって町の中のホテルに変えた。
最初のホテルは町からかなり離れているので、町の中を散策できる市内のホテルに替わって、結果的には正解だったと思った。
困ったことは、旅行した時期が悪かったこと。イースターの真っ最中だったため、市内のレストランはすべて閉店。ホテルの料理も、食材が入荷しないので、惨憺たるものだったこと。
でも、私は食べることにはあまり関心がないので、それほど気にはならなかったけど。
下の写真から、町の美しさの一部でも分かって欲しい。さすがは世界遺産。
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まず、キュラソーといえば、このパンフレットが頭に浮かぶ。ホテルにあったものを持ち帰り、アルバムに貼ってあったものをスキャンした。
次は、浮き橋の写真。
この橋を渡り、対岸のブロックに行って戻ろうとしたら、船の通行する時間にちょうどあたった。この浮き橋をタグボートが引っ張って船が通れるようにする。
夕暮れに、橋が元に戻るのを待つのも楽しかった。
最後に、港の町並みを彩るカラフルな色彩の建物の前でのショット。
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この旅行で一番印象深かったのは、次のこと。
コスタリカへの帰りの飛行機の中で信じられないことが起こった。なんと、KLMのスチュワーデスが制服を脱いで、全員レオタードのバニーガール姿になって出てきたのだ。
ウサギのしっぽと耳を付けて。ついでにうさぎの歯まで付けるという念の入りよう。狭い機内はお色気むんむんで、大変な騒ぎだった。座席の脇の狭い通路をウサギのしっぽを付けた網タイツのお尻が通っていくシーンを想像して頂ければ分かります。
KLMではこの時期、このイベントをやるらしいが、これにはびっくりした(うれしかった いまでもオランダ娘とちょっとおばさんのスチュワーデス(これは死語か?)の網タイツが目に焼き付いている)。お陰で、とても思い出深い旅行になった。このイベントに出会った人は他にいるのかな? JALでも是非やってほしい。(なんか、この部分だけ力が入っているなぁ )
キュラソーとユダヤ人に「命のビザ」を発給した杉原千畝とは関係がある。
命のビザは日本通過ビザで、目的地は、「オランダ領キュラソー」だった。
杉原千畝のことは、以下のサイトで詳しく解説しています。岩手大学の教授のサイトで、非常によくまとめられています。さすがですね。勉強になりました。
http://structure.cande.iwate-u.ac.jp/miyamoto/sugihara.htm
明日は、Seesaaブログがメンテナンスのため終日使えないのでお休みします。
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