2014年03月21日
どうでも良いことにこだわってみる:大黒様はなぜ米俵2俵に乗っているのか
大黒様はなぜ米俵2俵に乗っているのでしょうか。
Yahooの知恵袋などにこのような質問があり、質問者はある回答で満足しているようですが、ネコ師が理解しているものとは大きく異なるので、書くことにしました。
ネコ師の理解では、昔の日本人が食べる米の量は、1人あたり年間130kgであった。米俵1俵は60kgです。これが2俵で120kg。不足分の10kgは袋に入れて担いでする。これで、年を越せます。こんなことを以前、聞いた記憶があります。
日本では一期作のため、秋に米の収穫を済ませると、それで一年間食いつなぐ必要があります。
130kgの米を確保でき、無事に年を越せるということを示しているのだと思います。
そもそも、米俵は外国では見たことがないので、日本の習慣を表現したものでしょう。
大黒天がインド由来だからといってインドと関連づけるのは間違っていると思います。
さて、ここで、こだわってみましょう。
大黒天が乗っている米俵に入っている米は、籾(もみ)か、玄米か、それとも、白米か。
この答えは、籾米です。長期保存する場合、籾米の状態で保存します。白米では貯蔵できません。
それでは、籾米と玄米と白米という加工工程で、歩留まりはどのくらいか。
この数値は、計算方法でいろいろあるようですが、以前、ネコ師が農林水産省の(当時の)食糧庁に電話で確認したところ、条件によって違うけれども、ザックリ言って、それぞれの過程で2割ずつ減っていくという回答だったと記憶しています。0.8 x 0.8 = 0.64。 つまり、籾米60kgを脱穀、精米すると38.4kgの白米しか得られないということになります。
では、昔の日本人一人あたりの米消費量130kgというのは、籾米でしょうか、玄米でしょうか、または、白米でしょうか。ちなみに、現在は、これが60kg台になっています。答えは書きません。
これが、米を話題にする際のマジックです。報道を読む場合は気を付けましょう。
上述した大黒様の乗っている米俵の中には籾米が入っていると思います。
すると、・・・・・(笑)。
だから、マジックなのです。「米」と一口に言っても、どの状態を示しているのかで、その量は全く異なると言うことです。しかし、異常気象になると、これが笑ってはいられないことになります。
さらに、突っ込みを入れると、・・・。一人あたり130kgなら、夫婦で年間260kgの米を消費します。昔のように子だくさん、大家族なら、さらに多くの米の備蓄がないと年を越せません。
米俵一俵に座っている大黒様の像では、こけてしまうので2俵にしたというのが真相でしょう。
大家族を想定した20俵の米俵に乗る大黒様というバージョンがあっても良さそうですが見たことがありません。
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