空港のセキュリティ・チェックが強化され、旅行者にとってはウンザリです。
一言にセキュリティ・チェックといっても、いろいろあるので、ネコ師の経験をお話しします。
1.航空会社によるセキュリティ・チェック(出国時)
空港のチェックイン・カウンターに並ぶ時に受ける飛行機に預ける荷物のチェックです。航空会社の職員(または会社から雇われた警備員)が質問します。質問する内容は決まっています。
・これはあなたの荷物ですが
・誰か、他の人から預かった荷物はありませんか
・荷物のパッキングは自分でしましたか
・パッキングしたのはいつですか
ここでのチェックは、第三者を使った密輸を防止するためのもののようです。
この他に、海外持ち出しを禁止している項目が入る場合もあります。
2.インターポールによるチェック
ボリビアでこのチェックを受けることがたまにあります。
出国審査の手続きの最後にチェックしています。個室に連れて行かれ、靴を脱げとか、旅行目的とか滞在期間とか聞かれる場合があります。
麻薬関係を中心に調べているようです。
靴のかかとの部分を踏みつぶして履いていると、靴底に何か隠しているために靴をまともに履けないと見なされ、個室に呼ばれることになります(笑)。
3.出国手続きのときの手荷物のセキュリティ・チェック
これは、アメリカが一番うるさい。レントゲンで荷物を検査し、旅行者は検査ゲートを通って持っている金属の有無を調べられます。
アメリカでは、パソコンは手荷物の中から取りだし、手に持って検査の所まで行きます。
靴を脱ぎ、ベルトを外し、靴もパソコンもベルトコンベアに流し、人間は手ぶらでゲートを通ります。
パソコンを手荷物の中に入れたままにしておくと怒られます。そして、そのパソコンは別の検査を受けることになります。
胸のポケットに入れたタバコの銀紙が反応したこともあります。
4,飛行機に登場するときのセキュリティ・チェック
これまで、多くのチェックを受けてきたのに、まだやるのか、というのが、飛行機に乗り込む直前のパスポートと手荷物検査です。アメリカン・エアライン(AA)が良くやります。
でも、この検査はかなり定式的です。出発までの待合室でテロリストたちが荷物の受け渡しを行い、それを機内に持ち込むのを防ぐためのもののようです。
セキュリティ・チェックにはセキュリティ情報に基づくランクがあるらしく、厳しい時期とそうでもない時期があります。
機内持ち込みの手荷物のチェックは厳しいのが一般的で、空港内のお土産屋で買った金属製の本のしおりもペーパーナイフになるということで没収されてしまいます。最近は、液体も厳しく、機内で飲もうと思って買ったアルコールも没収されることに。
空港内の免税店で購入したアルコール類は、飛行機に搭乗する直前の飛行機のドアのところで手渡されます。これなら機内で飲めます(笑)。