モンテビデオの記事をネットで探しても、おもしろい記事がない。一つも。
確かにこの町は、紹介するようなものが少ないのは分かるのですが、あまりにもひどすぎる。
街のモニュメント的な建物、サルボ宮殿についてもほとんど何も書かれていないつまらない記事ばかり。
ということで、モンテビデオ観光のお手伝いをすることにしました。
この建物は、企業家兄弟Angel José SalvoとLorenzo Salvoが建設したもので、設計はイタリア人建築家Mario Palantiが担当し、1928年10月に竣工しました。
高さ95m(105mの資料もあります)、27階建てのこの建物は、1935年までは南米で最も高い建物でした。
現在でも、ウルグアイでは建物の上に乗っているテレビ塔に次ぐ二番目に高い建築物となっています。ちなみに、タンゴと聞くと誰でも一度は聞いたことがあるラ・クンパルシータ(La Cumparsita)が1917年に最初に演奏されたのがこの建物のあった場所だそうです。
この20世紀初めを彷彿させるアールデコ調の美しい建物は建築以来、モンテビデオの人たちの誇りとなっているそうです。
元々はホテルや事務所用に建てられたそうですが、ホテルとして使われたのは数年間だけで、しかも、いくつかの階だけだったそうです。
今は分譲マンションとオフィスが混然と入居している雑居ビルとして使われており、一般公開はしていません。
入り口の受付のおっさんに聞いたら、「個人の部屋だから、一般公開はしていないよ。展望台もないよ」と無愛想に言われました。
建築は、2年間かけて基礎を12メートル掘削し、地上27階建て、370室、地下室2つを持つ建物が完成します。
このビルの所有者の一人Angel Salvoは完成の前になくなり、兄弟のJoséも完成の5年後に亡くなっています。
José Salvoは企業家として成功していました。彼には二人の娘があり、その娘のうち一人がRicardo Bonapelchという謙虚な男と結婚しました。
ところが事件が発生します。
1934年4月29日の夜、José Salvoは車に轢かれ、その怪我がもとで亡くなります。警察が調べたところ、ひき逃げした運転手が判明し、その自供からBonapelchが彼を雇って義父を殺したことが明らかになります。Bonapelchは逮捕され、刑務所でその一生を終えます。
Salvo一族は1960年代にビルを個人住宅用に所有権の販売をします。
まあ、いろいろ曰くのありそうな建物なので、もしやと思ったのですが、やはり「出る」そうです。何がって? もちろん、幽霊です。
翻訳する元気がないので、リンクだけ張っておきます。
http://ghostbustermvd.wordpress.com/2010/11/22/fantasmas-en-el-palacio-salvo/
建物の1階に下の写真が飾ってありました。建築当時の写真です。
コメントありがとうございます。
コメントが表示されていませんが、時々こんなトラブルが起きます。そのうち表示されるようになります。
サルボ宮殿はやはり目を引く建物ですね。まさに宮殿と言うにふさわしい。最初に見た時は強い衝撃を受けました。「どうやって造ったんだろう?」と。 内部も見たかったのですが、入り口の守衛に止められてしまいました。
El bohemioさんはウルグアイ在住の方ですか。
今回のアルゼンチン、ウルグアイの記事は、あまり力が入っていない。その理由はいつか書けると良いのですが・・・。
コメントの返事ありがとう。小生は40年前にたった一日モンテビデオにいました。トンボ帰りにブエノスに戻って仕舞い残念に思います。今はボゴタに住み着いております。また猫が好きでして11歳に成る虎ネコを家族の一員として可愛がっています。
コロンピアにご在住ですか。コロンビアには以前、二回ほど行きましたが、治安が悪く、ボゴタの近くばかりでした。エクアドルに行った時、コロンビアの国境近くまで行きました。コロンビアが経済的に発展していると聞いて驚きました。同じ南米でもボリビアとは違いますね。
初めてコロンビアに行った時、出迎えがあるはずなのにいなくて、電話することに。でも、小銭がない。そうしたら、通りかかりの人が恵んでくれました。ちょっと、他の国では味わえない経験でした。