今日は、ボリビアの伝統儀式コア(KOA)をご紹介します。
久しぶりに脱力記事です。頭を使わず手だけが書いています(笑)。
アンデスの大地の神パチャママに捧げるインカ以前から続く儀式で、さまざまな活動の開始の時に執り行われる儀式のようです。いつもなら、ここでいろいろ調べるのですが、今日は脱力記事なので、皆さんも脱力してご覧下さい。
引っ越しをして新しい家に入る時も、このコアを炊き、家の中を煙でいぶします。
引っ越しでのこの儀式は見たことがあったのですが、野外でやっているのを初めて見ました。
写真の場所は、世界遺産スクレから車で4時間の場所にある集落です。標高は約3,000m。雲が近いです。
コアの儀式を簡単にご紹介します。
まず、地面に炭を置きます。
足りないようなので、もっと運んできました。
この炭の中に、煙の出る"あるもの"を入れます。
その「あるもの」とは、・・・・。よく分かりません。下の写真がその中身です。いろいろな葉っぱや穀物や紙やら入っています。
これを火の中に入れます。
するとたちまち煙が立ち上ります。
ビール瓶のようなものが2本用意されています。
このお酒を火の周りに回しかけます。方向は反時計回りです。
2本のボトルを順番に火の周りに回しかけます。時折、自分も飲みます。
ネコ師の番が回ってきたのでやってみました。すっかりビールだと思っていたのでぐっと飲んだら、なんと「シンガニ」という蒸留酒でした。いきなり酔っぱらってしまいました。もう一本のボトルは甘いワインでした。
火の脇にオレンジ色のバケツが見えますが、この中には何やら怪しい液体が入っています。
飲んでみたのですが、強烈なアルコール。工業用アルコール(90度)を水で薄めて色づけの薬草を入れたものでした。最初はチチャかと思ったのですが、・・・、ちょっとこれは飲めません。
パチャママに捧げる詔(みことのり)のようなものがあるのかと思ったら、何もありません。捧げるのはお酒。飲む前に地面に少しこぼし、パチャママに感謝します。
儀式には踊りが付きもの。3人の踊り子が自慢のダンスを踊ります。
この地域は、ヤンバラ文化圏に属し、タラブコの人たちと同じような民族衣装を着ています。でも、この衣装のデザインは集落ごとに微妙に違うそうです。踊りも同じように見えますが、たぶん違うのでしょう。
この踊りを見ていると、アンデスにいるんだ、と実感します。
ただ、ちょっといただけないのが、吹いている笛。これは水道管に使う塩ビ管で作られていて、味も素っ気もありません。
踊り自体は単調で直ぐに飽きてしまいます。
アンデスののんびりした光景です。アンデスでは時間がゆっくりと流れているように感じます。
子供達も元気です。
人なつっこいのですが、恥ずかしがり屋で、最初は近づいてきません。カメラを向けると直ぐにそっぽを向きます。でも、外国人には興味津々のようでした。
ndi