以前から不思議だったことの一つに「ポトシ空港」があります。
8月に発生したポトシの道路封鎖で、封鎖に参加しているポトシ住民の要望の一つが国際空港の建設でした。
何が不思議かというと、ポトシ市には、市内に隣接した場所に、2900mの滑走路を持つ立派な空港があるからです。Google Earthで見つけて、実は驚きました。ポトシに空港があるなど聞いたことがなかったからです。
空港の場所は、下のGoogle Eartで画像で確認下さい。クリックすると大きな画像でご覧頂けます。
【Google Earth用座標】
19°33′49.86″S 65°44′31.57″W
今日、ポトシ出身の秘書から聞いて、この不思議が解けました。
ポトシ空港が開港したのは10年ほど前のこと。その開港式で、一番機が着陸しようとした所、山に衝突して墜落したのだそうです。たくさんの死者が出たようです。
つまり、飛行機が着陸できない飛行場を造ってしまったのだそうです。この空港は、山に囲まれた盆地にあるのですが、標高3900mの場所にあるため、空気が薄く、ここに着陸するには低い角度で進入する必要があるにもかかわらず、その角度では山に衝突、大きな角度だと滑走路をオーバーランしてしまう、ということだと思います。
それ以降、この空港は、ヘリコプターが利用するくらいで、飛行機の発着には使われていません。当然と言えば当然です。そんな飛行機には乗りたくありません。
どこかのサイトに、ラパス-ポトシ間のフライトが不定期にあるように書かれていますが、以上のような理由から、この空港は使われていません。何しろ、「着陸できない空港」なので。
ところで、別の人から聞くと違うことを言います。墜落後も何回かは飛行機が発着していたが、旅客数が増えず、経済的理由から航空会社が撤退した、というものです。空港ターミナルも閉鎖されたままです。秘書が言っていたような事故はネット上で確認できなかったので、彼女の勘違いかも知れません。
いずれにしても、ポトシ空港の利用は期待できないようです。