アメリカ大陸におけるスペインの植民地統治体制は時代により変化しましたが、基本的には、以下の体制が採られました。この時代に用いられた行政区分を示す用語は、現在でも中南米の多くの国々で使われています。
アウディエンシア(Audiencia)は、もともとは司法を所管する高等裁判所の機能を持つ組織でしたが、次第にその権限が拡大され、行政権、官吏の任命権、教会の監督権を含む強大な権力を持つ組織へと発展していきました。
中でも、現スクレに設置されたチャルカス・アウディエンシアは、その管轄範囲が広大であったことから、南米各地に設置されたアウディエンシアの中でも重要な位置を占めました。