2010年06月14日

世界遺産スクレ;カテドラル(大聖堂)の深部に迫る!

 世界遺産の古都スクレのシンボル的な存在が、5月25日広場に面してそびえ立つカテドラルの時計塔。そこには、大小たくさんの「カンパネラ」があり、定時になると、スクレの街にその美しくも荘厳な音色が鳴り響きます。

 このカテドラルは、日曜日の朝しか開いていないので、(日曜日は昼まで寝ている)ネコ師にとっては謎の教会です。日曜日はミサにたくさんの人が来るので、内部の写真を撮るわけにもいきません。
 
 週末には開いているというのは嘘です。土曜日の午前中でも閉まっています。

 ところが、幸運がネコ師に味方しました。昨日(土曜日)の午後、カテドラルの前を通ったら、観光客のグループがカテドラルの閉まっている門の所にいます。カテドラルの門番も一緒にいます。これはもしかしたら、中に入れるかも! と思い、門番に聞いてみたら、OKの返事。観光客と一緒に中に入ることになりました。ラッキーです。

 今日アップする写真は、幸運が重なったため、たまたま撮影できたものです。通常はこのような写真を撮影できません。一般公開していないところ、特に、時計塔の内部に入ります。2日間にわたり撮影したものです。

カテドラルの過去記事も、合わせてご覧ください。


メトロポリタン・カテドラル(大聖堂)
:LA CATEDRAL METROPOLITANA

 1551年にこの壮大な寺院の建設が建築家Juan de Veramendiの指揮の下、始まりました。
 このカテドラルは、3つのネーブ(身廊)とバロック様式の彫刻が施された2つの石門を持っています。鐘楼(時計塔)は3層からなり、たくさんのカンパネラが取り付けられています。各層の4隅には、キリスト教の聖人たちが時を超え、スクレの街を見守っています。

  1616年から1625年にかけて、聖女グアダルーペ礼拝堂がその脇に建設されました。金額を算出できないほど豪華な装飾品で飾られたすばらしい聖女の像を参拝できます。

 塔の時計は、1765年にロンドンで購入したもので、1772年に現在の場所に据え付けられました。

【カテドラルの外観】

 まず、カテドラルの外観です。

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 スクレを訪れたことのある方なら分かると思うのですが、通常のカメラでは、このアングルでこの写真は絶対に撮れません。この写真は2枚の写真を合成し、さらに目障りな電線を消しています。
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 カテドラルには2つの門があります。どちらが正門かは分かりませんが、どちらも重厚な作りです。

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 広場に面している側にある門です。スクレに来て1年経つのに、この門が開いているのを見たのは今日が初めて。

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 門の飾りがしゃれています。

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 門から入るとカテドラルの中庭のような所に出ます。いつもは閉まっているので、外からしか見たことがなかった中庭です。

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 スクレの空は、いつもきれいです。絵に描いたような世界遺産スクレの景色は、この空の演出が大きな役割を果たしていると思います。
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 以上は、今日、日曜日の朝に撮影したものです。

 以下の写真は、昨日、土曜日に幸運に恵まれ撮影できたものです。

【カテドラルの非公開の場所に入る】

 上で書いたように、観光客のグループにくっついて行きます。入り口は、2つの門とは全く違うかなり離れた所にあります。

 この別の入り口から中に入ると、下の写真のような通路が続いています。 

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 通路は、まだまだ続きます。やはりカテドラルはでかいです。

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 やっと、部屋にたどり着きました。大礼拝堂に隣接している部屋のようです。結構な広さです。

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 この部屋を抜けると、やっと大礼拝堂です。誰もいません。自由気ままに見て回ることができます。

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 なかなか豪華で洗練されたデザインの祭壇です。

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 この後ろが聖歌隊席になっています。ラ・レコレタ修道院の聖歌隊席も豪華でしたが、ここの聖歌隊席もなかなかのものです。

 
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 これ、映画でよく見かける懺悔をするブースです。一度に二人から懺悔を聞くことができるブースです。それで個人のセキュリティが守られるのか疑問ですが。

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【時計塔】

 いよいよ時計塔です。塔の下に小さな入り口があります。ここは、一般公開されていないので、中には入ることができません!

 ここから、再び日曜日の写真です。

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 一般には非公開の場所です。でも、入りますたらーっ(汗)

 現地の旅行社に「入りたい」と言っても取り合ってくれません。「許可が必要だ」というだけです。

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 やっと、カンパネラの所まできました揺れるハート

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 巨大なカンパネラです。おじさんがひもを引くと、轟音がとどろき渡ります。
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 塔からの見晴らしです。感動しました! が、感動に浸っている時間はないので、写真を撮りまくります。

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 いつもスクレの市民を高い所から見下ろしていた聖人像。今回は、後ろから撮影します。
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 一度は登りたいと思っていた時計塔に登ることができて大満足です。
 時計塔は、最初に書いたように3層構造です。ところが、1層目まで登ると、上に行く階段がありません。隠し階段があるのかも。また、登ってみたい!

 スクレには、一説によると200以上の教会、寺院、修道院があるそうです。そんなにあったら、教会は過当競争で経営危機になりそうですが、潰れた教会がないところを見ると、需要と供給のバランスがとれているのかと思います(汗)。

 次は、都市伝説まがいの秘密の地下道に入ってみたいと思います。11月の「博物館の夜」には入ることができるようですが、その前に何とか入りたいものです。

 さて、都合により、当分の間、ブログの更新をお休みすることにしました。次回の更新は、来月、日本で行う予定です。

 それまでに、スクレの歴史をさらに詳しく調べたいと思います。

 海外のホテルの予約は、インターネットで予約できる『agoda』という格安ホテル予約サイトが便利です。

【追記】
2014/9/12 写真の一部を削除しました。


posted by ネコ師 at 06:45| Comment(1) | 世界遺産 スクレ市 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
6月18日、スクレは大変な状態になっています。4月の選挙で選ばれたスクレ市長を排斥しようとするスクレ議会、政府の動きに対抗し、スクレの市民が立ち上がりました。政府の意を受けた警察隊と学生を中心とする市民団が衝突。催涙弾が飛び交い、町中、催涙ガスで覆われています。ネコ師は、初めて催涙ガスを浴びましたが、とにかく鼻が痛いです。
 この争乱も明日にはおさまると思うのですが。。。
Posted by ネコ師 at 2010年06月19日 14:26
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