2010年06月13日

世界遺産スクレ:ラ・メルセ寺院に登る

 今日は、ボリビアの古都スクレの中心部にあるラ・メルセ寺院(Templo de La Merced)をご紹介します。

 この寺院は、1540年に着工したスクレの中でも最も古い寺院の一つです。メルセス修道会((La orden de los Mercedarios))が建設したものです。現スクレが建設されたのは1538年ですから、その2年後に着工したことになります。

 この寺院は観光名所の一つになっています。その理由は、週末にここだけが内部を公開しているからです。全て自由に見て回ることができます。入場料は10Bs(約130円)。

【位置図】

Mapa_de_Sucre_Merced.jpg


 この寺院の見所は、なんと言っても屋上に登り、スクレ市内を見渡せることです。

 スクレ市内の写真はこれまでにもたくさんアップしていますが、今日の写真は、これまでとは桁外れです。絶景を48枚の写真を使ってご案内します。

 最初に、ラ・メルセ寺院の全景です。

La_Merced1.jpg


 寺院の入り口の右側に受付があり、料金を払って寺院の中に入ります。

La_Merced48.jpg


 入ってすぐ右側に、上に登る通路があります。

La_Merced2.jpg


 狭い階段を登っていきます。なんか、ワクワクします。ガイドが付くわけでもなく、勝手に登っていきます。

La_Merced3.jpg


 階段を登り切ると、寺院の中を見渡せる場所に出ます。

La_Merced4.jpg


 その後ろには、年代物のパイプオルガンがあります。
 
La_Merced5.jpg


La_Merced6.jpg


La_Merced7.jpg


 鍵盤の部分は、驚くほど小さいです。

La_Merced9.jpg


 オルガンの裏側に回ると、・・・、張り紙が。入ったり、触ったりしてはだめだぞ~。パイプオルガンの内部に興味があったのですが、ほとんどが「らんどう」状態です。写真の上部に大きな鞴(ふいご)がある程度で、あとは何もありません。思ったよりもシンプルな構造です。

La_Merced10.jpg


 このパイプオルガンの脇に、屋上につながる螺旋階段の通路があります。

La_Merced11.jpg


 じゃじゃ~ん! 屋上です。スクレ市内が一望できます。

La_Merced12.jpg


 遠くに見える塔がカテドラルです。5月25日広場から1ブロックの所にこの寺院はあります。

La_Merced15.jpg


La_Merced16.jpg


 後で出てきますが、このドームが寺院の天井部分です。この上にも乗ることができます。かなり怖いです。崩れたら即死です。

La_Merced20.jpg


La_Merced21.jpg


La_Merced34.jpg


 鐘楼の部分です。教会の鐘を鳴らしてみました。
 ご覧の通り、鐘を叩くおもりの部分がかなり下に付いています。鐘の中を叩くのではなく、鐘の縁を叩くということを初めて知りました。少し叩いただけでも、驚くほど大きな音が出ます。これにはびっくりしました。

La_Merced35.jpg


La_Merced36.jpg


La_Merced37.jpg



 寺院の天井。屋上の丸いドームの部分です。この上に乗ったかと思うと怖いです。ドームが崩れたら一巻の終わりです。

La_Merced42.jpg


 豪華な祭壇。寺院の内部はかなり暗いです。大部分の写真は、フラッシュを使わず、固定して撮影しているので明るく見えますが、実際は、相当暗いです。

La_Merced43.jpg


La_Merced44.jpg



 今日は、ラ・メルセ寺院でしたが、明日はいよいよカテドラルの内部をご案内します。明日は、久々に、ネコ師「総力結集号」です。お楽しみに。 

【追記です】
 この寺院の歴史を少しご紹介します。この寺院についての資料が極端に少ないので、寺院の入り口に掲げられていた案内板を翻訳します。

メルセス寺院(Templo de la MERCED)

1540年 メルセス修道会(La orden de los Mercedarios)によって、スクレの建設者Villa Pedro de Ansurezの寄贈した土地に、寺院と修道院の建築が開始されました。
1582年 この教会は、すでに中央礼拝堂の壁ができあがっており、中央祭壇飾りの建設が開始されました。
1587年 建築工事責任者Juan de Vallejoの死後、Rodríguez Matamorosが引き継ぎ、建築が続けられました。
1619年 教会は、聖歌隊席、半球天井、鐘楼の拡張工事が行われました。
1627年 文献によれば、当時の修道院長は、建築家Fernando de Vargasによる聖歌隊席と説教壇の施工が悪く、崩落したことから、彼に刑罰を科すよう求めたとされています。その後、説教壇は再建され、より価値の高いものに取り替えられました。
1630年 工事は、Diego de Sayaroによって、豪華な遺産としてより際立つ建物群の一つに造り替えられ、完成しました。

 メルセス修道会については、別の機会に書きたいと思います。


2014/9/12 写真の一部を削除しました。
posted by ネコ師 at 12:04| Comment(7) | 世界遺産 スクレ市 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ラ・メルセ寺院の写真きれいですね。
周りの建物も歴史を感じさせて、街全体が絵画のようですね。

長い休暇が取れたら行ってみたいな。
Posted by hosigo at 2010年06月16日 20:54
>hosigoさんへ
 コメントありがとうございます。「街全体が絵画のよう」という表現が確かにピッタリです。さすがに世界遺産です。
Posted by ネコ師 at 2010年06月17日 07:08
WORM_AUTORUN.CCまたはW32.SillyFDCの完全駆除

の記事の駆除方法が知りたいのですが、
メールでの連絡方法がわかりません。
Posted by あるひ at 2010年07月04日 09:01
WORM_AUTORUN.CCまたはW32.SillyFDCの完全駆除

の記事の駆除方法が知りたいのですが、
メールでの連絡方法がわかりません。
Posted by あるひ at 2010年07月04日 09:01
>あるひ さんへ
コメント欄の調子が悪いようです。承認後表示に設定しているのですが、表示されてしまいます。

 「WORM_AUTORUN.CCまたはW32.SillyFDCの完全駆除」の記事は、酔っぱらった勢いで削除してしまいました。手元にバックアップもありません(涙)。
 方法は、「なんでも保管庫」6/7の記事をご覧下さい。基本的に同じです。レジストリエディタの検索窓で、『LBTWiz.exe』 の代わりに『Autoregistry.exe』と入れて検索して下さい。ヒットしたら、{xxx xxx} というフォルダ毎削除します。レンジストリをいじるので、バックアップを取り、細心の注意を払って、時間のあるときに作業をして下さい。
もっと詳しく書いていたのですが、・・・忘れてしまいました。

W32.SillyFDCにはたくさんの亜種があるようなので、この方法で削除できれば良いのですが。検索でヒットしない場合に、この対策は役立ちません。
 もうじき日本に帰りますので、再度、記事をアップしたいと思います。
Posted by ネコ師 at 2010年07月04日 12:04
お忙しい中、回答ありがとうございます。

あれこれいじってプログラムファイルみたいなものまで削除してしまい、Windowsが立ち上がらなくなったりして散々です(涙)

Windowsは修復して立ち上がりましたが、
$RECYCLE.BIN
Boot
ProgramData
System Volume Infomation
などわけのわからないフォルダやファイルが残ったままでお手上げ状態です。



記事のアップ、お待ちしております。
Posted by あるひ at 2010年07月05日 21:02
>あるひ さんへ
 書いてあるフォルダはすべてシステムで使うもので、普通は触る必要はないと思いますが。$RECYCLE.BINはゴミ箱の別名で、ウイルスではありません。
Posted by ネコ師 at 2010年07月06日 02:14
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