スクレ市内の地図をアップします。
道路配置は、東西南北が約45度傾いた配置になっています。
この理由をいろいろ調べているのですが、・・・分かりません。日本語、英語版webサイトでは見つけることができませんでした。
スペインの植民地の都市計画は、東西南北に道路を配置すると思っていました。
植民地の都市建設は、通常、次の方法で行われます(コスタリカ人の友人から聞いたものです)。
1.先ず、教会を作ります。教会の入口は東向きに作られます。これは、東から昇る朝日が、東向きに作られた教会の入口から教会の深部まで照らし、そこに据えられたキリスト像を幻想的な光で照らし出す演出を期待した建築方式です。
2.次に、教会の前に広場(公園)を造ります。その方向は、教会が正確に東西南北の方向に建てられることから、必然的に東西南北に合わせて造られます。
3.この広場を基準に、東西南北に道路が配置され、次第に建物が建てられていきます。
ところが、スクレは違います。東西南北に45度の傾きをもって造られた都市なのです。なぜなのかは不明です。地形の関係という答えが一般的でしょうが、でも、それは違います。スクレは盆地状になっており、東西南北に道路配置することは可能だと思います。
スクレの市内地図
クリックすると大きな画面でご覧頂けます。
なぜ、このように思うのかは、他のスペイン植民地をみれば分かります。下の画像は、スペイン植民地の一つ、私が以前住んでいた中米コスタリカの首都サンホセのGoogle Mapの画像です。
上が北です。ほぼ正確に東西南北に都市計画がなされているのがわかると思います。
画像左端がサバナ公園。昔、飛行場がありました。そこから東西方向にパセオ・コロンというメインストリートが延びています。
Source: Google Map
サンホセは、スクレと同じような盆地です。標高は1,200m。とても過ごしやすいところです。
コスタリカの地方都市でもこの都市計画は厳密に踏襲されています。どんな田舎町に行っても、町に必ずある教会の入口を見れば、東西南北の方向が分かります。教会の入口の方向は『東』以外は考えられないのです。
これは、地図にも言えます。地図を作成する場合、建物がなんなのかを示すために地図記号を挿入しますが、それを示すための旗揚げの方向が決まっています。コスタリカでは。
ここで、この説明はおかしいと思われる方もいると思います。後で造られた教会は、道路に対し必ずしも東向きの入口をとれる位置関係にはない場合があるのではないかと。
確かに、その通りです。
世界各地のカトリック教会を見たとき、どうしてこんな方向に入口があるのだろう? と思ったことがあります。そうなのです。教会の入口は必ずしも、道路に面していないのです。
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