2013年03月22日

どうでも良いことにこだわってみる:四季


 「どうでも良いことにこだわってみる」第4回は「四季」。

 日本で四季と言えば、春夏秋冬、これが当たり前で、それぞれの季節の特徴を知っています。ところが、世界には四季のない国がたくさんあります。

 それでも、一応、言葉としてはありますが、日本のイメージとはほど遠い。
 日本で言う「四季」は、1年を四つの季節に分けています。従って、それぞれの季節は、ある一定の時間があります。ところが、低緯度の地域では、夏から冬に瞬時に変わります。

 これを体験したのは、パラグアイに出張したときです。低緯度のパラグアイは、夏はとても暑く、生活するのは大変ですが、これがあるとき突如、冬になります。

 その理由は、風向きにあります。南米大陸は、南北方向に山脈がありますが、東西方向にはありません。このため、気圧の変化により、南極からの南風が吹くと、急激に気温が下がります。

 ネコ師は、パラグアイへの出張で夏服しか持って行かなかったのでひどい目に遭いました。午前中は真夏の気温なのに、午後になり、風向きが南に変わると、一気に冬になります。

 あまりにも寒いので、現地で服を買おうとしたのですが、夏服しか売っていない。街ゆく人は、皆、防寒着を着ている。こんな状況でした。

 そこで気づいたのが、彼らは、夏服と冬服しか持っていないということ。春とか秋が数日しかないので、春着などは持っていない。暑ければ半袖、寒ければセーターとオーバーコートという衣装です。

 南米を旅行すると、オーバーコートを着込んだ人と、Tシャツ姿の人が同じ飛行機に搭乗するシーンを良く見かけます。これには、上で書いたような理由があるのです。

 四季のはっきりしている日本と、四季がよく分からない国を比較すること自体が問題があることを痛切に感じました。「春」「夏」「秋」「冬」という言葉から連想される日本人が持つイメージと、四季の区分がはっきりしない外国人の感覚は全く異なるということを学習しました。

「あなたの国では四季がありますか」
「日本の春と秋をどう思いますか」

 このような質問を四季のはっきりしない国に住む外国人にしたとしても、そこから得られる答えを日本人の理解で判断するのと思わぬ落とし穴に陥ります。

日本の夏は南米の冬。気温差が余計に堪えます。

2013年03月21日

どうでも良いことにこだわってみる:右利きと左利き

 
 「どうでも良いことにこだわってみる」シリーズの第3回は「右利きと左利き」についてです。

 実は、ネコ師は「両方利き」。右とか左とかを意識せずに動いているようです。これが、他の人から見ると奇妙に見えることもあるようです。右利きの人は、左利きの人の動きに結構敏感に反応します。でも、これは、訓練されたものでしょう。日本では、左利きの子供は、強制的に右利きに矯正されます。

 ところが、外国ではこのような矯正はあまり行われていないように思います。左利きの人を結構見かけます。
 左利きの人が不利になるのは文字を書くときでしょう。特に、英語などの筆記体では、左から右に向けて書くので、左利きの人は、書いた文字の上に手が乗る形になり、文字が手の脂のせいで散ってしまい、紙を汚してしまいます。

 ところが、外国にいる多数の左利きの人たちは、この問題をいとも簡単に解決しています。それは、紙を斜めに置くことで、書いた文字に手がかぶらないようにしているのです。

 ネコ師は、両方利きなので、左右同じように使えますが、実は、面白い現象があるのでご紹介します。

 例えば、箸を持つ手は、普通は右手です。ところが、右手が使いにくいときがあります。こんな時は、左手で箸を持ちます。理由は分からないのですが、左右で使いにくい手が時々入れ替わります。

 右脳と左脳の機能が影響しているのかも知れません。

 子供の頃、母親から、「おまえは便利だね」と言われたことがあります。何かの作業を頼まれたとき、普通の人は、左から右という一方向でしか作業をしないのに、ネコ師は右からと左からの動作を交互にしていたためのようでした。

 両手を同じように使えるのは便利なようですが、自分では当たり前なので、特に便利に思ったことはありません。飲み屋のとても狭い席に座ったとき、右手を使うと壁にぶつかるという場合に、左手が使えて便利ですが。

 困るのは、右と左という概念がないことです。子供の頃、「箸を持つ手が右」と学習するようですが、ネコ師は、左で箸を持っていたようです。今でも、右と左ということが苦手です。以前、自動車の教習所で、「はい、そこを右に曲がって」と言われたのに、左に曲がり、怒られたことがあります。

 ネコ師の実感として、両方利きの人は、利き手が常に変化しているのだと思います。右手がとても使いにくいときがあります。そんな時は、直ぐに左に切り替えるので普段は違和感がないのですが、よその人から見ると、右利きだと思っていたネコ師が、突然、左利きになるので、奇妙に感じるようです。これは、箸とか包丁を使うときに顕著に現れるので、他人も気づくようです。

 右利き、左利きを話題にするのは日本人くらいかも。外国ではもっとおおらかに、人間の個性として受け入れています。

日本人全員が日本の海岸線に並んだら、海岸線を埋められるか


 以前、国土交通省国土地理院の部長職の方が、「日本の海岸線は入り組んでおり、かなりの延長がある。日本人全員が海岸線に並ぶと、その距離になる」ということを言っていました。直接、お聞きした言葉です。このお話しを聴いたのは、かなり以前のことなのですが、今でも鮮明に覚えています。

 そこで、これが本当かどうか、計算してみました。こだわりのネコ師です。
 ネコ師の聞き違いの可能性もあり、いまいち確信が持てなかった。

 ネットで調べると、日本の海岸線の総延長は、34,622,458mとありました。

 次に、日本の人口です。Googleで検索すると、127,817,277人(2011年)と出ていました。

 一人あたりの幅は、30センチで計算するのだそうです。後は、単純な計算。

 計算結果:

 海岸線の総延長を一人あたりの肩幅30センチで割ると、115,408,193という値になります。これは、日本の人口の127,817,277人の近似値と言えます。

 この結果、「全ての日本人が海岸線に立てば、(肩幅30cmとして)ほぼ全ての人が立つことができる」、ということが分かりました。

 この話を聴いたのは20年くらい前で、少し疑問もあったのですが、自分で計算してみて、この話は正しいことが証明できました。なんとなく、すっきりしました。

2013年03月19日

どうでも良いことにこだわってみる:シェールオイル


 このブログの新しいジャンルとして、「どうでも良いことにこだわってみる」を立ち上げました。「そんなこと、些細なこと。どうでもいいいじゃん!」ということは、世の中にたくさんあります。「どうでもいいい」という思いの裏返しは、「でも、気にはなっている」ということ。

 そこで、ネコ師が気になっている「どうでもいい」事柄について、書いていこうと思います。

 このジャンルの最初の話題は「シェールオイル」。

 この単語を見たときに感じたのは、和訳の不自然さ。どうして長音になるの? ということでした。スペルが分からないけど、「シェール」と日本語表記できる単語パターンをいろいろ考えました。でも、何かおかしい!

 これって、「Shell Oil」なんだけど、「シェルオイル」と訳すと、某貝殻マークの会社の名前になるから、長音記号を入れて「シェール」にしたのでは、と思いました。でも、調べてみると違っていました。

 「シェールオイル」とは、英語で[Oil shale]。つまり、「頁岩の油」という意味です。「なぁんだ! シェールとは頁岩のことだったのか」。これで問題解決! 

 では、ありません。

 では、なぜ、[Oil shale]を「シェールオイル」と表記する必要があるのでしょうか?

 外来語の日本語表記の方法には、発音優先の原則があります。

 頁岩[shale]の発音記号は、【ʃéɪl】です。Web辞書で発音を聞いてみても「シェイル」と聞こえます。英語をみれば、誰でもこの「シェイル」と発音します。「シェール」と発音する人は皆無でしょう。

 つまり、現在、一般的に使われている「シェールオイル」は、外国語の日本語表記としては「シェイルオイル」が適切ではないかと思います。

 驚いたことに、Googleで「シェイルオイル」を検索しても一件もヒットしません。つまり、このブログで初めて使った単語になります。

 マスコミの間でも、レーガン大統領とリーガン大統領という二つの記述がありました。そのうち、どちらかに収束していくようです。

 ネコ師としては、「シェールオイル」ではなく、「シェイルオイル」にして欲しいです。理由は簡単で、日本語から英語のスペルを連想できるからです。「シェールオイル」という表記は、最近死語になった「ナイター」という言葉に似ています。

 言葉に敏感なNHKも「シェールオイル」と言っていることに驚きます。

 この記事は、ここまでです。

 今回のジャンルは、「なぞの解明」が目的ではなく、「こだわり」がメインテーマです。従って、これ以上の深掘りはしません。「こだわる」のではなく、「こだわってみる」というところが・・・・こだわりです(笑)。

 人間の個性って、物事に対する"こだわり"がその原点にあるように思います。こだわりのない人には、個性がない、まるで、空気のような人という表現がマッチします。逆に、個性の固まりのような人間は、結局は、何らかの"こだわり"があるように思います。

2013年03月17日

高い海苔を買う


 今日は、「泣くな、はらちゃん」に出てくる「かまぼこ」ではなく「海苔」を買いました。「ユキねえ」が、「これ、おいしい! の・り!」と言っていました。

 普段は、「はね海苔」という安いものを買うのですが、今回は奮発して、450円もする海苔を買いました。安い海苔は200円程度なので、その2.5倍の価格です。

 どうして、こんな高い海苔を買ったのか。
 実は、海苔の味に不満があるからです。

 以前、頂いた海苔は、宮城県石巻の牡鹿半島にある特別な海苔で、とにかく美味しい。海苔の味って、こんなんだっけ、と思うほど美味しい。香りが全く違います。

 今回買った海苔の味は、まだ、開封していないので不明ですが、楽しみです。

 海苔の価格ほど変わっていないものは、他にないのではないかと思います。450円という価格を高いと感じるのは、この辺の感覚が鈍っていると思いました。

 昔はなかったのが「焼き海苔」。現在は、焼き海苔以外の生海苔は、スーパーではほとんど見かけなくなりました。焼き海苔は便利なのですが、その代償として失ったのが「香り」。

 焼き海苔は、厚さが薄いように思います。このため、食感も変わりました。

 牡鹿半島の海苔が美味しいのは、厚さ、香りが大きく影響していると思います。

 現在の焼き海苔は、ちょっと違う感じがします。



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