2011年11月24日
飼い主の旅行を察知する猫の習性
以前から不思議だったことに、旅行しようと旅行カバンを広げるとすぐにカバンの中に猫が入ってしまうというもの。
いろいろな猫を飼っていて、この猫たちの動きは共通しているように思います。
では、なぜ、猫は旅行カバンに入るのでしょうか。普段、カバンを広げていても猫は決してその中には入りません。これは、飼い主が旅行に出かけるために神経的に高ぶり、それを猫が常態と違うと認識していることで、このような行動に出るのではないかと思います。
パラグアイにいた時、外国旅行に出かけるため滞在していたマンションを出る時、ふと見上げると、飼い猫のドラとケタルがベランダから見下ろしていました。人間は勝手に、「ドラちゃんとケタルが見送ってくれている!」と喜んでいましたが、たぶん、猫たちの心理は別の所に・・・・。
単身赴任しているネコ師は、留守宅に帰ると、バッグを広げ、持って帰るものを詰め込みますが、その中に猫がいる! 荷造りで家族みんながバタバタしていると猫は不安になるのだと思います。あまりネコ師に近づこうとしないピーちゃんもやってきます。これを猫の興味心と捉えるは間違いです。やはり、家族総出で荷造りを始めるという構図は、猫にとってとても不安なのだと思います。
猫は「人ではなく家につく」と言われます。ネコ師の叔母は、引っ越しした時、飼っていた猫が逃げだし、古い家に戻っていたと話していました。その距離は数キロもあります。猫が飼い主の慌ただしい動きに不安になるのは、単にエサがもらえなくなる、という理由の他に、別の理由があるのではないでしょうか。エサが理由なら飼い主のいる所から逃げたす理由がありません。帰巣本能は、飼い主がそこにいるからで発揮できるのであり、飼い主と共に移動した猫が元の場所に戻ろうとする理由が分かりません。パラグアイから連れ帰ったドラとケタルは、もし帰巣本能が働いてもパラグアイに戻ることは無理ですが。かれらは3度の引っ越しにも拘わらず、新しい家に直ぐに慣れました。
反対に、日本からパラグアイに連れて行ったミャー助は、帰巣本能が働いたらしく、パラグアイに到着して程なく行方不明になりました。体内時計が影響しているのかも知れません。ドラとケタルはパラグアイから連れ帰った時、成田の猫ホテルで2週間滞在しました。その間に体内時計が調整されたのかも知れません。一方、ミャー助は、パラグアイに着いてから直ぐにマンションに移りました。マンションでは、ミャー助はよく啼いていました。「ミャー助ってこんなに啼く猫だったっけ?」と思えるほどに。その後、ミャー助は姿を消しました。尻尾か短く、パラグアイ人に「尻尾を切ったの? かわいそうに」と言われました。日本でよく見かける尻尾の短い猫の種は外国では珍しいようです。
こんな経験があったため、ボリビア・スクレのホテルの部屋に突然現れた猫を連れて帰らなかったというわけです。猫の出国手続きにかかり時間的に無理という理由もありますが。
この猫は、新しい飼い主の元で猫人生を満喫しているようです。良かったです。この新しい飼い主(つまり、ネコ師がホテルを引き払う時に、部屋に居着いてしまった猫をあげた人)は、あまり裕福ではないので、日本に戻ってから猫のえさ代を送金しました。猫写真を送ってくれるという条件付で。
ところで、ボリビアの犬でも猫でも、飼い主にとても懐いています。これは、飼い主が裕福とか貧しいとかは関係ないことを示しています。飼い主がいかにその動物に愛情を注げるか、がポイントのようです。以前書きましたが、ボリビアの人たちは動物(ペット)をとても大切にします。
このため、日本に戻って、ネコ師もセサールやピーちゃんに接する方法を変えました。かれらと遊ぶ時間を増やしました。
そして、猫は、遊んでくれる人が大好きなのだと、改めて思いました。
2011年11月21日
ほっとした時間
日本に帰国して、早くも5ヶ月が経過しました。
ボリビアの時間はゆっくり流れ、日本の時間は早く流れる、というイメージがあったのですが、やはりその通りでした。日本では短期間に多くのことが起こりすぎます。
久しぶりに東京ビックサイトに行ってきました。
そこでは、休み時間のホットした時間が流れていました。
久しぶりのセサールです。彼の場合は、いつもホットした時間が流れているようです。
いつ見ても可愛いです。だいぶ大きな猫になりました。
仙台から東京に行って、それから名古屋に行き、埼玉に行って、仙台に戻りました。
日本の鉄道システムがいかに優れているかを実感します。
日本に帰って思ったことは、新聞販売所を営んでいる家が立派になっていること。テレビを見ても、高給取りのマスコミの人たちが、自分たちの高級は棚に上げ、彼らよりはるかに低給与の職種の人たちを批判していること。なんか滑稽です。いつころから日本はこうなったのでしょうかね。本当はマスコミの市場開放が必要な気がします。自虐的な報道をすれば全てが許される的な報道は、外国から見たらお笑いです。国としての存続をかけている国がたくさんあります。そんな国で自虐的な報道が許されるはずがありません。他国に侵略される口実を与えるからです。
TPPの議論で奇妙なのは、「日本国内の利害関係」の議論に留めようとする意図的なマスコミの姿勢です。公平に報道しているというスタンスを巧みに採りながら世論を誘導しようとしています。国際協定は援助ではなく、自国の経済発展にいかに役立つかが焦点になります。つまり、他の国は、TPPに参加することでどのような利益を得るのか、それは、日本にとってマイナスになるのか、が議論の焦点だと思うのですが。現状は、議論のすり替えがうまくいき、世界の常識を日本人は誰も知らない。セクター的にはわずかな人たちしか就業していない農業と医療を大々的に採り上げ、問題の本質を見えなくする。古くから使われている手法です。高給取りで高学歴のマスコミの人たちは、この状況に本当に気づいていないのでしょうか。そんなはずがないので、知っていて黙認している、あるいは意図的にある方向に導こうとしている、ということでしょう。
ふと、カバンを見たら、落ち葉が1枚、挟まっていました。まるで、誰かが入れたような1枚の落ち葉。
マスコミには自浄作用があり、特定の産業の圧力に対抗する機能が備わっていると信じているのですが、どうでしょう。国内でTPPで最も利益を得る人たちが全く表に出ずにいます。それが、国力の向上につながるのであれば誰も文句は言わないと思いますが。影に隠れているのは、別の意図がある、ということでしょうか。
MIX洋猫と世界遺産ランキングに参加しています。
このバナーは「セサールの酔猫バナー」という名前です。
この酔っぱらいのような猫のことをもっと知りたい方は
猫カテゴリーからご覧下さい。
このバナーは「セサールの酔猫バナー」という名前です。
この酔っぱらいのような猫のことをもっと知りたい方は
猫カテゴリーからご覧下さい。
Copyright Ⓒ Nekoshi, 2007-2017 All Rights Reserved.