2011年06月19日
ボリビアからの帰国の飛行機で
ボリビアから帰国する時、スクレから日本までは、ラパス-リマ(ペルー)-ニューアーク(米国)-成田、というルートでした。google mapを下に貼っておきます。位置関係が分かりやすいと思います。
大きな地図で見る
普段は通路側に座るのですが、今回は窓際の席だったので、想い出に機外の景色を撮影しました。アンデスの風景をご覧下さい。平坦に見える所でも標高は4,000mです。町並みは、ラパスのエル・アルトという飛行場のある町です。遠くに見える山は6,000m以上です。下の方にある写真の湖がチチカカ湖です。
リマからはビジネスクラスに乗ることができました。この座席はほぼ180度倒れるので、長旅には助かります。
ところで、ネコ師の隣に、美女が! この人は女優ではないかと思います。オーラが出ています(笑)。ブルース・ウィリスのような男と一緒でした。雰囲気が普通の人と全く違いました。
座席に着くなり、化粧道具を取りだしてローションを塗ったり、身支度をしたり、めまぐるしく動いていたと思ったら、あっという間に寝てしまいました(笑)。機内は乾燥するので。
2011年06月18日
セサールも元気だ
日本に戻ったときの猫たちの反応は?
<セサール>
「あれっ、見知らぬやつがいるぞ」って感じ。でも、直ぐに思い出したのか、シカトしようと決めたのかは不明ですが、普段通りでした。
<ピーちゃん>
今回は、それほど怖がらずに、おとなしく抱かれました。・・・、「ウ~」と唸りながら(笑)。
久しぶりのセサールは、デカイ猫に成長していました。毛が多いのでそう見えるのかと思ったら、そうではなく、やはり大きくなったようです。体重も増えました。
夏向きに少しトリミングしたそうです。それでも暑苦しそう。
相変わらず可愛いです。
日中は外にいる時間が長く、ご飯の時だけ帰ってくるようです。外といっても家の周辺をうろうろしているだけで、遠くへは行かないので安心ですが。家の前で見張りをしていて、よその猫が来ると威嚇するようです。
ドラの場合は行動範囲が広く、3日くらい戻ってこないこともありました。
2011年06月16日
ボリビアから日本に帰って思うこと
2年間住んだスクレから日本に戻って、やはり日本はいいなぁ、と感じます。
今日は、何が良いと感じるのかを書きたいと思います。
1.ライターに火が点く
これは、ボリビアの標高が高いためではなく、100円ライターの質の問題です。
100円ライターを買うと、ガスがたくさん残っているのに火が点かなくなります。これは、添加部分のプラスチックの質が悪く、強度不足のせいみたいです。
壊れたライターの処理は困ります。ガスがたくさん残っているのでゴミとして出せないし・・・。
2.ホカ弁がうまい
日本の米は美味しいです。ボリビアで入手できる日本米は陸稲のようです。このため、粘りけがなく、餅米を入れてやっと日本の米に近づくつとう感じです。さらに、スクレは標高が高いので、圧力釜がないと美味しく炊けません。その点、ホカホカ弁当は美味しいです。やみつきになりそう。
3.市役所で待っている人がくたびれている
日本に帰ってきて、転入・転出、再度の転入、という手続きのために市役所に行きました。その時感じたのは、待っている人たちがくたびれている、いうこと。ボリビアでは、手続きで待つことは良くありますが、日本のように疲れた顔をしている人はいません。
4.老人が多い
学生の街スクレに住んでいたせいかも知れませんが、日本に帰ってきて感じるのは、老人が多いこと。しかも、着ている衣服の色が暗い。老人も精気がない。
ボリビアの老人は、・・・・、何と表現したらよいか分からないのですが、・・・、もう少し精気があるように感じます。衣服が重要な役割を果たしているのかも知れません。
5.偉そうにいばっているやつがいる
どこの国にも必ずいる輩ですが、帰国して市役所で順番待ちをしている時にそんな人間がいました。高圧的なものの言い方しかできない人間です。家庭は崩壊しているだろうと思いました。
6.幸せそうじゃない
日本に帰ってきて、日本人を見ると「幸せそうじゃない!」
ボリビアの人たちは、自分の、そしてそれぞれの人生を楽しんでいるように思います。物質的にも金銭的にも社会環境的にも恵まれている日本人の方が、「不幸せ?」
7.食べ物がうまい
世界中いろんな国に行きましたが、やはり食べ物は日本が一番美味しいと思います。
外国の日本レストランに行くと直ぐに分かりますが、素材が全く違います。
その国独自の食文化があるのは百も承知の上で書きますが、外国の食事は不味いと思います。でも、家庭料理はとても美味しいと思います。ネコ師でも感激する美味しい料理を何度も食べました。でも、日本の食文化ほどのレパートリーはありません。
8.キツネ目
今回帰国した時は感じなかったのですが、以前、帰国した時に感じたのは、「日本人の目はキツネ目」ということ。成田から都心に向かう電車の中で感じました。よく、「日本人はキツネ目」と外国人に言われピンと来なかったのですが、実際に自分で感じました。不思議な感じでした。
2011年06月14日
やはり日本はいい!
6月4日に日本に戻りました。
1年ぶりの日本です。
もう、頭の中から日本のことがすっ飛んでいたので、家に帰るのも一苦労。電車を乗り間違えて、余計な時間を使ってしまいました。
日本に帰ってきて、まず食べたかったのが、「普通のラーメン」。ところが、このラーメン屋がなかなか見つからない。
日本のご飯は美味しいです! 何を食べても美味しいです。
ボリビアの食生活がいかに大変だったのか、身に染みて感じます。
病院で胃の検査をしたら、胃潰瘍が3つあります、と言われてしまいました。やはり、胃に相当の負担がかかっていたようです。
体重を量ったら、なんと51Kgしかない! これほど痩せたのは高校生の時以来です。
というわけで、今は、骨に皮がへばりついている感じのミイラ男状態です。
でも、日本の食べ物は美味しいので、体重はすぐに回復できそうです。
日本は、いい! なにしろ、日本語で通じる! これが一番かも。
2011年06月02日
世界遺産スクレを後にします:ボリビアを安全に旅行するために
今朝、2年間住んだスクレから旅立ちました。いろいろ思い出深い街でしたが、今は、日本に帰れるのでうれしいです。
今日はラパスに滞在し、明日、ボリビアから離れ帰国します。
ところで、小耳にはさんだ情報ですが、昨日、ラパスのユンガスというところで、日本人観光客が崖から転落して亡くなったそうです。心よりお悔やみ申し上げます。
ユンガスは、ラパスから低地に降りる難所で、年間100人以上が転落死している危険な場所です。数年前、世界銀行の協力で新しい道ができたのですが、現地の旅行社がマウンテンバイクによるツアーを企画していて、亡くなった方は、危険な旧道をマウンテンバイクで駆け下りるツアーに参加して今回の事故に遭われたようです。
ネコ師は行ったことがないし、それに匹敵する危険な道路をいくつも通っているので、そのようなツアーには決して参加しません。
個人的に思うのですが、ネットにはたくさんの情報がありますし、地球の歩き方のような情報誌もあります。ただ、記事を投稿されている方は、海外旅行に全くの素人ではなく、安全についての研修を受けたり、言葉もでき、情報収集能力もあったりと、一般の観光客の方とは違うのではないかと思います。安全情報と言えば、スリや強盗被害のことが真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。ところが、これだけではありません。
ボリビア観光は、事故や事件に遭うリスクが他国よりも遙かに高いと思います。これについては、このブログで何度も書いています。
ネットの観光記事には、安全についての記述はほとんどありません。バス代が安いとか、こちらの旅行社がしっかりしているとか、そんなレベルです。ボリビアの道路封鎖の怖さもどこにも書かれていません。強行突破しようとすれば殺されてしまいます。
事故に遭わなかったのが、たまたま運がよかったのか、事故にあったのがたまたま運が悪かったのか。それは、国によって違います。でもボリビアの場合は、事故に遭わないのはたまたま運が良かったと思えるほど、事故が多発しています。
今回の転落事故では、被害者の方は200mくらい転落されたようです。でも、ネコ師が仕事をしていた場所は、もし落ちれば500mも転落する場所で、道路の路肩は「どこが路肩」と思える状態で、最初通ったときは、生きた心地がしませんでした。道路沿いにたくさん建っている犠牲者のための祠(ほこら)の意味を実感しました。雨が降った後はとても危険で、道路が雨で浸食されるため、タイヤの幅がやっと確保できる程度の所もたくさんあります。しかし、それは道路表面の話で、道路の下側が侵食され空洞になっている可能性もあります。転落すれば奈落の底まで一直線。途中に遮るものは何もありません。「生きて日本に帰れるんだろうか」と、まじめに考えました。
こんなことを書いても、日本にいてボリビア観光を計画されている方にはあまり実感がわかないかも知れません。そこで、日本との違いを少しまとめて書くことにします。
1.長距離バスは危険
ボリビア国内の移動方法には長距離バスがあります。ラパス-スクレが13時間、サンタクルス-スクレが15時間くらいだったと思いますが、実際にはもっとかかります。その長距離バスの事故が頻発していて、一度に数十人の方が亡くなっています。ネコ師の周りのボリビア人にも、事故で両親を亡くしたという人がいました。ボリビアではバスの事故で身内を亡くするのは身近なことです。
2.ツアーも一部危険
ボリビアには6,000m級の山がいくつかありますし、4,000m級の標高の土地は生活圏内です。6,000m級の山は、そもそも一般の観光客が簡単に登れるところではありません。6,000m級の山で、事故で亡くなった人の遺体を降ろす作業を手伝った人から聞いた話では、とにかく大変だったと言うことでした。その経費は誰が支払うのでしょう。
危険を伴うアドベンチャー型のツアーは、もっと先進国でチャレンジした方が良いと思います。怪我をしても、満足な治療は受けられません。それでも治療が受けられれば良い方です。ネコ師が車の横転事故にあったときは、田舎なのに病院があったために治療を受けることができました。事故の翌日、首都まで移動することになったのですが、それに要する時間が車で6時間。あちこち打撲していて、むち打ちで首も動かせない状況で、この移動に耐えられるだろうかと心配になりました。別の事故の時は、事故現場から首都に戻るのに3時間。病院に着くまでとても長く感じました。肉体的ダメージだけでなく、精神的ダメージも大きく、回復に1年以上かかりました。
3.道路封鎖は危険
ボリビアの道路封鎖は過激です。なにしろダイナマイトを平気で使います。ダイナマイトは、起爆剤を差し込んだ状態ではとても危険です。知識のない人たちが使えるものではありません。これがボリビアでは日常的に使われています。ちなみに、ダイナマイトは起爆剤がないと爆発しません。パイプ爆弾のように殺傷能力を高めた使い方をしていないのが救いです。密閉しない環境でダイナマイトを爆破させてもそれぼどの威力はありません。
道路封鎖をしている人たちの中に炭鉱労働者のグループがいると特に過激になるようです。
ダイナマイトの他に投石という手段も用いられます。バリケードを突破しようものなら、この投石の嵐に遭遇します。見境なく投石するので、石に当たれば大けがするか、下手すると死んでしまいます。
4.道路が危険
日本の道路は、国の基準に基づいて設計されています。カーブを曲がるときの制限速度は、その速度で設計されているので、その速度で走行していればカーブを安全に曲がれることを示しています。ところが、ボリビアの道路はそのようになっていません。カーブの入り口と出口で曲率半径が大きく違っていて、進入時の速度では、カーブを曲がりきれないことも起こります。カーブをスムーズに曲がるために曲率半径を徐々に変更していく設計手法もありますが、そのようなレベルではなく、地形に合わせた道路造りになっています。このため、初めてその道路を通ったドライバーは、普通の道路と同じ感覚で運転して、カーブを曲がりきれず崖から転落するという事態も発生します。
また、道路の維持管理が十分でないため、道路の路肩の崩壊による転落もよく起きます。
5.その他
長距離バスの運転手が1人しかいない、運転手の飲酒、ドライバーがそもそも交通ルールを知らない、など他の要因もいくつもあります。
くれぐれも、日本の基準で考えないように。
事故や事件に遭遇しても、そんなことは頻発しているので、だれもまじめに対応してくれません。困ったときに助けてもらえると思ったら大間違いです。「自己責任で」という意味は、まさに文字通りで、「後始末まで、自己責任で」ということです。
ボリビア最後の記事がこんな内容になるとは思いもしなかったのですが、今回の事故の話を聞いたので、書くことにしました。
次回の記事は、日本で。
MIX洋猫と世界遺産ランキングに参加しています。
このバナーは「セサールの酔猫バナー」という名前です。
この酔っぱらいのような猫のことをもっと知りたい方は
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