2010年05月11日

鳩との知恵比べ


 ボリビアの古都スクレのホテルに滞在すること11ヶ月。外に通じる窓のない穴蔵のような部屋から、中庭まで付いた新しい部屋に引っ越して1ヶ月経ちました。

 引っ越した当初、不思議なことが・・・。

 ベッドの下に、スポンジのくずが落ちているのです。ホテルの掃除婦が毎日掃除してくれるのでおかしいと思っていました。でも、次の日も、その次の日も、ベッドの下にスポンジのくずが落ちています。掃除婦に聞いても分からないとのこと。

 これってちょっと不気味です。この部屋で自殺した人の祟りかも・・、などと考えてしまいました。そんな事件はありませんが(汗)。

 ある日、原因が分かりました。ベッドの枕に穴が開いていて、・・・・、広場の鳩がその穴からスポンジを取りだして巣作りをしていたのです!!

 こんなことは全く想像外の出来事でした。確かに部屋の窓はいつも開けていました。部屋の中に鳩の羽が落ちているのでおかしいとは思っていたのですが、まさか枕のスポンジで巣作りをしようとしていたとは、・・・。

 広場に面したベランダには鳩の糞がいっぱい落ちています。ベランダの隅には、作りかけの巣もありました。小枝がいくつか積まれています。そのそばには、つがいの鳩がこちらを見張っています。

 猫好きの人は、「鳥は猫のえさ」というのが常識(ではない)なので、この鳩事件には参りました。昨日は、ベランダの窓を開けたら、広場から一直線に鳩が飛んできました。明らかに攻撃姿勢です。

 というわけで、鳩対策をすることにしました。

 どうするかというと、実は簡単です。ナイロンの釣り糸をベランダに張り巡らすだけです。

 鳥類は羽が命です。羽が傷つくと飛べなくなり、外敵に食べられてしまいます。だから、羽が傷つくような場所には近寄りません。

 釣り糸は、鳥類にとって危険です。目の良い鳥類でも光の加減で見えにくくなり、羽を痛める恐れがあります。さらに、とっさに飛び立つ必要がある場合、羽が絡まってしまうかもしれません。

 ・・・・・、という情報を、以前、NHKの番組で見ました。そのときはムクドリだったと思いますが。

 まあ、原理は同じなので、試してみることにしました。

 野生の鳩は、どんな病気を持っているか分からないので、やはり排除する必要があります。

 さて、この結末は・・・。後日、お伝えします。世界遺産スクレの鳩との知恵比べです。猫を飼うのが一番なのですが。。。。

 
posted by ネコ師 at 05:29| Comment(2) | 世界遺産 スクレ市 | 更新情報をチェックする

2010年05月10日

スクレはめっきり寒くなりました


 最近、「朝晩が冷え込むなぁ」と思ったら、もう5月だから当然と言えば当然かも。

 ボリビアのスクレは、南半球にあるので、日本とは全く逆の気候になります。スクレはこれからますます寒くなります・・・、というのは、半分本当ですが半分は違います。

 ボリビアは低緯度に位置しているため、夏と冬の気温差は日本ほど激しくありません。そうはいっても冬はやはり寒いです。特に、8月頃が一番寒かったように記憶しています。

 土曜、日曜と寒い日が続いています。土曜の夜から雨が降りました。すでに乾季に入っているスクレにしては珍しいことです。

 部屋にいても少し肌寒いので、厚手のベストを取り出して着込みました。手がかじかむほどではないので、室内は18℃程度ではないかと思います。

 先日まで夜遅くまで通りは若者たちで賑わっていましたが、今はひっそりとしています。先週まで、私のいるホテルはフランス人観光客でごった返していましたが、少し落ち着いてきたようです。

 南米の人たちは、気温が変化すると、すぐに風邪をひきます。日本人よりも弱いように感じます。やはり、野菜の摂取量が日本人と比べて圧倒的に少ないのも影響しているのではないかと思います。

 彼らの服装を見ているとおもしろいことに気づきます。夏服と冬服しか持っていません。街を歩いていると、気温の下がる朝方は、厳冬下のような防寒着を着込んだ人がほとんどですが、昼頃になると、皆、半袖姿です。このギャップはなかなか慣れません。もしかしたら、春服のような薄手の長袖を持っていないのかもしれませんね。

 旅行ガイドによく書いてある「朝晩は冷えるので、薄手の長袖を準備しましょう」という感じではないです。いきなり厚手の防寒着です。

 寒くなるとうれしいのが「鍋料理」。今日は、現地の魚で鍋にしました。豆腐、椎茸、白菜、大根、ネギの入った、当地としては「本格鍋」です。おいしくいただきました!

 スクレのスーパーマーケットで、チチカカ湖でとれた魚の冷凍品が手に入ります。しかし、海育ちのネコ師にとっては、淡水魚はどうも苦手です。

 そこで、この魚(トゥルーチャというニジマス)に塩を振って、一夜干しの干物にしました。これはおいしいです!  ガスレンジで焼くための日本製「魚焼き器」をラパスで買ってきました。やはり、オーブンで焼くのと味が違います。

 寒くなってきたので、中央市場で白菜と大根が手に入るようになりました。白菜は、漬け物とキムチと、肉野菜炒めにしました。

 キムチといっても、キムチの素を混ぜるだけですが、これを作るのはちょっとしたコツがいります。

 まず、白菜に薄く塩を振り、しばらく置いてから、よく揉みます。その後でキムチの素を混ぜます。以前作ったときは大失敗しました。塩をたくさん入れすぎたため塩辛くなり、よく揉まなかったため、いつまで経っても固いままのキムチになってしまい、結局、泣く泣く捨てる羽目に。今回は、うまくいきました。日本の市販品に劣らない絶妙の味でおいしいです! 酒の肴に最高!

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posted by ネコ師 at 14:34| Comment(0) | 世界遺産 スクレ市 | 更新情報をチェックする

2010年05月09日

ウユニ塩湖と美少女


 ウユニ塩湖の画像に本ブログのタイトルを入れたフラッシュを作ってみました。
 ところが、ブログにうまく表示できないので、YouTube版に貼り替えました。



 音楽はHeeFooさんの五枚羽根風車を使わせていただいています。しっとりと落ち着いた曲で気に入っています。

 映っている女の子は、美少女アイリーンちゃんです。本当にかわいい子ですが、顔がよく分からない程度に解像度を落としています。パパ似の人なつっこい子です。

 まだ、8才くらいの子供なのですが、ウユニ塩湖のモデルとして、写真を引き立ててくれます。

 我が家の子供たちは皆、男の子なので、この子の年齢くらいの女の子を欲しいです。もっと大きくなると生意気になり手に負えないのでお返しします・・・ん?

 雨季のウユニ塩湖の醍醐味は、写っている人も周囲の風景も空も雲も水面に映し出されることです。塩湖の岸辺から撮影したのでは、この醍醐味を味わうことは到底無理です。

 気に入った所へは何度でも行きたいネコ師ですが、次回は8月頃に3度目のウユニ塩湖訪問を計画しています。雨季も良いのですが、乾季も捨てがたいです。塩湖の表面がとてもきれいです。でも、とてつもなく寒いですが。

posted by ネコ師 at 15:22| Comment(0) | ウユニ塩湖2011 | 更新情報をチェックする

2010年05月03日

南米の植物写真専門サイトのお披露目

 新しいサイトを作りました!

 その名は『プランタス』

 南米の植物の写真を掲載する専門サイトです。ネコも世界遺産も出てきません(笑)。

 いろいろなことに関心があるネコ師ですが、苦手なもの第一位が「植物」です。こればっかりは昔から全然分かりません。それなのに専門サイトを立ち上げるとは、全く無謀としか言いようがありません(汗)。

 実は、植物の写真が山のようにあるのですが、植物音痴のネコ師には、写真を見ても、何が何だかさっぱり分かりません。このままでは宝の持ち腐れになってしまいます。

 そこで重い腰を上げ、こちらの人に写真を見せながら、何の写真なのか記録に残すことにしました。南米、特にボリビアの山岳地帯でしか見ることができない貴重な植物、薬草もあるようなので、ひとつひとつ時間をかけてアップしていきたいと思います。薬草で一儲けしようと思っている方には参考になるかも?

 なんて、笑い事ではなく、本当に貴重な植物資源のようです。インカの時代から、野草には様々な病気に効くという効能が語り伝えられ、現在に至っています。

 この写真集で、その辺も説明していきたいと思っています。

 興味のある方は、ご訪問ください。右サイドバーにバナーを貼り付けました。アップしているのは、まだ2件だけなので、来月頃が見頃だと思います(笑)。(そういえば、日本の北国は花見のシーズンですね)

posted by ネコ師 at 10:37| Comment(2) | その他 | 更新情報をチェックする

2010年05月02日

スクレ周辺にある不思議な石組み


 今日は、ボリビアの古都スクレ市の近郊の名所? をご紹介します。
 名所と言っても、私が勝手に思っているだけで、誰も知らない名所?です(笑)。

 まず、写真を見ていただきましょう。これは何に見えますか?

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 この光景を初めて見たとき、インカ時代の城砦跡だと思いました。どう見てもそうとしか思えません。見晴らしが良く、とても気持ちの良いところです。

 要害の地に突き出た岩壁。その上は広く平らになっていて、砦かお城があったのではないかと想像しました。そのための十分なスペースがあります。

 岩壁の部分は、きわめて平らに加工された巨石の石垣がていねいに並べられているように見えます。特に、上部は真っ平らに加工されているように見えます。これってインカの遺跡!?

 どんどん近づいていって見たのですが、実際は違いました。

 この石垣や石組みのように見える部分は、自然にできたもののようです。人の手が加えられた形跡は見つかりませんでした。何度も確認したのですが、自然にできたものに間違いありません。人の手で組まれた石組みは一つもなく、岩の節理で自然に割れたものです。

 それにしても、このように石組みに見えるようなものが自然にできるのだから自然界は不思議に満ちていますね。どう見ても城跡なのに!

 この場所は、スクレから北に3時間くらい車で行ったところにあるポロマ村からさらに30分くらい山に分け入ったパラフラ集落という所です。標高は2,140m。まず、日本人が行くことはないと思いますが。

 スクレ市から北方面の道は未舗装で、1,000m位のアップダウンを2回ほど繰り返してポロマ村に着きます。ずーっと下っていって、それからずーっと登っていくという感じです。しっかり点検した車でないとブレーキが焼き付く恐れがあり、怖いです。

 スクレ市近郊と書きましたが、3時間以上もかかるのでは近郊とは言わないかも。でも、それは日本人的発想です。車を降りたところから徒歩12時間という場所もざらにあります。車で行けるということは「近郊」だということです。

 何でこんな山奥に人が住んでいるのだろうと不思議に思います。最近、道路が整備されてきたので、アクセスが容易になりましたが、以前はまったく道路がなかったところが大半です。

 これについては、またの機会に。スペインの植民地政策やそれに伴うエスタンシア(Estancia)と呼ばれる土地制度が大きく影響しているようです。

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posted by ネコ師 at 15:37| Comment(2) | 世界遺産 スクレ市 | 更新情報をチェックする

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