世界遺産の古都は、やはり奥が深いです。
スクレの旅行会社のツアーの中に、トレッキングツアーがいくつかあります。日本人はまず利用することはないでしょうが。
スクレから1時間半くらい行ったところに、インカ時代の壁画があります。場所はスクレ市第8地区トゥンペカ集落パトトロジョ区です。
旅行会社のツアー企画では、その壁画にたどり着くために渓谷地帯を2時間歩かなければなりません。ところが、今月、新しい道路ができたので、壁画まで30分で行くことができるようになりました。旅行会社でさえ知らない情報です(ちょっと特殊な事情があり、この道路のことは誰も知りません)。
というわけで、今日はインカの壁画をご紹介・・・したかったのですが、残念ながらたどり着けませんでした(トホホ)。
集落の人がいないので、適当に登っていったのですが見つけることができませんでした。降りてきたら集落の人に会って、やっと壁画の正確な場所が分かりました。今度こそたどり着きたいと思います。
以前は、別の道路から入って車を降り、行きだけで2時間も渓谷地帯をトレッキングしなければたどり着けなかった幻の壁画ですが、今は(今月から)30分、山登りをするだけでたどり着くことができます。現地の人なら15分で登ると思いますが。新しい道路からすぐ近くに見えます。しかし、なにしろ標高が3,150mくらいあるので、近くに見えても外国人には登るのはしんどいです。
次回、この『幻の壁画』をアップします。かなりスケールの大きな壁画のようです。ネットで見たことがないので、世界初公開かも。お楽しみに。私も楽しみにしています。
現地の人に由来を聞いたのですが、すでに記憶は失われていました。もしかしたら、古老は知っているかも。
(今日は、周辺の写真をアップできませんが、後でこの記事に追加しておきます。なかなか風光明媚で、気持ちの良い場所です)。
追記 2010年4月30日
追記です。お約束の周辺の写真をアップします。
ここが道路の終点。登り口の周辺の風景です。
「インカ道」のような石組みの階段があります。15分くらい登ったところです。
げげっ、道がない! ここを登るのかと思うと心臓がばくばくしてきます。
ここを壁のようになっている岩まで登っていきました。実際にインカの壁画があるのは、写真に写っていませんが、この右側の沢でした。
これも振り返ったときの景色です。
私たちは一つ沢を間違えて登ったようです。インカの壁画があるのは、写真中央の茶色の岩肌が見えているところです。
少し小高い丘を越えるとパタトロジョの集落が見えてきます。ここには4戸の農家があります。
先月まで道路もなく陸の孤島のようなところでしたが、不思議なことにこの4戸の農家には、上水道と水洗トイレ完備です(笑)。不思議でしょう?
なぜこんなことになるのかと言えば、ここがスクレ市の水道の水源の集落だからです。たぶん、補償工事で造られたのだと思います。(「スクレの水は怖い」という過去記事を関連記事としてご覧になるとよく分かります。)
トレッキング・ツアーの人たちは、この山の向こうから2時間かけてやってきます。健脚でないととても無理だということが分かると思います。標高3,300mはありそうです。新しい道路からだと相当近いのが分かると思います。
インカの壁画は、今度アップします。