土曜日は、中央市場に食料品の買い出しに行ってきました。
天気も良く気温は上昇。午前中のためか人通りもあまり多くありません。
おっ、これなら安全かも? と思っていた矢先、目の前を歩いていた女の子が、後ろから来た男の子に、追い越しがしらに背中で「水入り風船」を破裂させられビショビショに。
商店の女性店員たちは、「水入り風船」を持って店の前に立っています。「おいおい、こっちを狙わないでくれ!」
市場で買い物を終え、「5月25日広場」まで来ると、あちこちで「水入り風船」が飛び交っています。「外国人には水をかけないだろう」と広場を通り抜けようとしたそのとき、道ばたに座っていた中年のおばさんに、水鉄砲で水をかけられました(汗)。背中がびしょ濡れです。
怖々とホテルの入口からあたりの様子を覗っていると、段々と状況が分かってきました。
カーニバルの時期は、水を掛け合うのは無礼講で、だれも怒ったりしないようです。腹が立ったら、やり返せば良いので。
若者たちは、男も女もこの行事を楽しんでいます。投げるとなかなか当たらないので、背中に直接、風船を押し当て破裂させる方法もよく見かけます。
この他に、日本でも売っている圧力式の水鉄砲。子どもだけでなく、大人も持っています。それもでかくて水がたくさん入り、遠くまで水を飛ばすことができるタイプです。
下の写真の中年の夫婦は、3時間くらいもの間、通行人や通りかかる車を狙って風船を投げつけていました。
風船の値段は、8個で1Bs.(約13円)。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれでしょう。ふと、日本の夏祭りの花火を思い出しました。花火をしても後には何も残りませんが、楽しかったという気持ちになります。
下のワゴンも3時間以上、道路に駐車したままで、子どもたちが通行人に水をかけるのを、夫婦で手伝っていました。この夫婦もしっかり風船を投げつけていました。
女の子が持っているのが水鉄砲。もっと大きいのもあります。
水風船は、8個程度ならビニール袋で保管しますが、もっと多いと、バケツの水の中で保管します。下の写真の子は、たぶん売り子だと思います。
この悪魔のような子ども! この子が手に持っている『泡スプレー』をかけられました。
これは出会い頭に顔にかけるのがこちらの「流儀」のようです。これをかけられると、真っ白な泡で包まれ、しかもこの泡はなかなか消えません。最後は水になりますが、5分くらいは真っ白けになります。
夕方になるにつれ、段々と人通りが増え、熱気満々。
こんなに人が集まっていると、車から狙われます。ピックアップ車の荷台にビニール合羽を着込んだ『完全武装』の子どもたちが乗っていて、市内を巡回しながら、車上から「水入り風船」を投げつけます。通行人もこの車を狙って集中攻撃するので、車は、破裂した風船の水しぶきで覆われます。最後の極めつけは、バケツで水をかけられます。
いつもは、しっかり者という感じのホテルのフロントの女性も、今日ばかりは『いたずらっ子』のように、自分の子どもと一緒に、ホテルの入口から通行人の外国人観光客に風船を投げつけていました。
「おいおい、日頃の鬱憤晴らしかよ」。
まあ、こんな感じでお祭り好きのスクレのカーニバルが始まりました。道路には、破裂した風船の破片が無数に散らばっています。
カーニバルでは、行進があります。土曜日は、楽団の後ろにゾロゾロと行列が続くだけでしたが、仮装のパレードもあるようなので楽しみです。
カメラをぬらさないようにしないと。風船爆弾がどこから飛んでくるか分からないので。
スクレのカーニバルは、16日まで続きます。