スクレは、世界遺産に指定されており観光に力を入れていますが、その玄関口である飛行場は、ちょっと怖いかも。
空港の正式名は、『フアナ・アスルドゥイ・デ・パディジャ国際空港(Juana Azurduy de Padilla International Airport)』といいます。ボリビアの独立戦争で活躍した女性戦士の名前が付けられています。彼女について記事はそのうち書きたいと思います。名前は「国際空港」になっていますが、実際には国内便しか発着していません。
スクレへの陸路の移動は、通常の観光客には無理です。何しろ、ラパスからバスで12時間、サンタクルスからでは15時間もかかります。
このバスの旅、危険が一杯で、とてもお奨めできません。道路が悪い上に、運転手が1人の時もあるようです。
そこで、飛行機に頼ることになりますが、スクレ飛行場の視界が良くないと飛行機は出発地を離陸できません。有視界飛行のため、暗くなっても飛びません。
乾季の間は比較的順調なのですが、これからの雨季には、スクレまで到着するのがいかに難しいか、思い知ることになります。運のよう人は何の問題もないのですが、トラブルに良く遭う人は、きっとラパスかサンタクルスの飛行場で長時間待つことになります。
山の天気が変わりやすいように、雨季のスクレの天気も良く変わります。雨はあまり降りませんが、雲がわき上がるように出てきます。
いつも疑問に思うのですが、飛行機が離陸した時には良い天気でも、着陸しようとする時に曇ってしまったらどうなるのでしょうか?
数回旋回して、天気が回復しない場合には、近くの飛行場に向かうことになります。ところが、山ばかりのボリビアでは、向かった飛行場の天気もいつ変わるか知れません。そこの天気も急に悪化したら・・、と着陸の時はいつも緊張しています。
旅行する時は、「運のよい人」と一緒に旅行しましょう(笑)。でも、これ、本当ですよ。
標高4,000mを超えるラパスの飛行場から標高2,800mのスクレまで40分程度です。飛行機に乗っていると、高度が下がったかなぁ、と思っているうちに、いきなり着陸するので驚きます。
この飛行場の怖いところは、滑走路が水平ではなく、傾斜していることです。着陸の時は、滑走路を下ってゆき、ブレーキが利いてやっと止まったという感じです。
空港ビルの屋上から見ていると、離陸の時は、なかなか離陸せず、そのうち視界から消えてしまうので、一瞬、「落ちた!」と思ってしまいます。
スクレ飛行場
ちょうどラパスからの飛行機が着陸するところです。山のすぐ上に飛行機が小さく見えます。
ランディングして・・・
なかなか止まりません。
そのうち視界から消えてしまいます。見ていて心臓に良くありません。
離陸も、着陸も同じ方向です。
これまで1社しか乗り入れていなかったスクレまでのエアラインに、もう1社別の航空会社が参入することになり、少し便利になります。
新しい飛行場を造る計画もあるのですが、進んでいないようです。
管制システムの整った新しい飛行場を早く欲しいものです。
追記 2011年1月5日
現在、3つの航空会社がスクレに乗り入れています。詳しくは、以下の2010年12月31日の記事をご覧下さい。
「
古都スクレへの行き方(ボリビア国内便時刻表)」