2008年07月31日
ネコの好物はネコによってバラバラ
今日は、ネコの好物のお話をしましょう。
ネコは、子どもの時の食べ物で、その好みが決まるように思います。
ピーちゃんは、キャットフード以外、一切食べません。
人間の食べ物には見向きもしません。刺身も肉もぜんぜん食べません。匂いをクンクン嗅ぐだけで終わりです。舐めもしません。
<初めてご訪問の方のために:ケタルとドラは南米生まれ、南米育ちで、2才くらいの時に日本に連れてきました>
ところが、食い意地の張ったケタルは、何でもOKでした。
大の好物が、コーヒー用のミルク。小さな容器に入っているやつです。あれをブチッと開ける音がすると飛んできました。
普段は何があっても起きないグータラ猫なのに、このミルクだけは特別でした。この他に、トウモロコシも大好き。刺身も肉も好きでした。
さて、ドラちゃんの大好物は「牛タン」です。私は気むずかしいドラを牛タンで手なずけました。
牛タンを見ると、最敬礼状態で、すごい集中力でした。ケタルは牛タンに対してミルクほどの反応はしませんでした。
ドラの好物は、このほかに刺身。肉には興味がないようでした。
ただ、牛タンは塩分が強いので、猫の腎臓に負担がかかるようです。かなり気を使って、ほんの少ししかあげなかったのですが。牛タンがドラの寿命を縮めたのかも知れません。塩抜きすれば良かった。
右サイドバーの「ドラ・メモリアルビデオ」は、実は牛タンで手なずけているところです。
ドラは、別にエサがなくても、お手、お代わりはふつうにしていました。間違えた手を出すと、慌てて引っ込めて、別の手を出す賢い猫ちゃんだったのに……(涙)。
でも、猫が共通して好きなのは、生きた鳥です。
以前、道ばたで傷ついた鳩を見つけて、治療のために家に連れ帰りました。
猫がいるので、鳩を箱に入れ、猫が入らないように風呂場に置いたのですが、うちのネコたちは鳥の匂いを嗅ぎつけて、すぐ見つけてしまいました。
生きた鳥はすごく臭います。体温が高いせいもあるかも知れませんが、私でも匂いを感じました。犬並みの嗅覚を持つ猫ならなおさらです。
食べたくて仕方ないようでしたが、エサではないのでお預けです。
2008年07月29日
コメントありがとうございます。ネコのコミュニケーションの続きを書きます。
かたさん。コメントありがとうございます。 嬉しいです。
リクエストがありましたので、ネコのコミュニケーションについて続きを書きます。
ピーちゃんは名前を読んだときだけ返事をします。
「ピー」という音に反応しているだけのように思えるのですが、実は、ケタルも名前を読んだときだけ返事をしました。
ネコに向かって名前を呼ぶから反応するのかと思い、あらぬ方向を見ながら呼んでも、やはり返事をします。
ただし、この場合、面と向かって話しかけた時よりは反応が鈍いのです。
いろいろ試した結果から判断すると、ネコは名前を呼ばれているのは分かるようです。
ただ、それに対してピーちゃんのように鳴き声で返事をするか、ドラのように身体をすりよせたり、シッポをバタンバタンさせるかは、個体差があるように思います。
そういえば、ドラは、長いシッポで会話をするのを思い出しました。
ドラが怒っているときは、シッポでバタンバタンと大きくタタミを叩きました。この状態のドラに触ると大けがをします。
よく息子たちがドラにいたずらをして、ドラのカミソリのような爪で引っ掻かれ泣きべそをかいていました。この爪は本当にカミソリ状態で、軽くかすっただけで人間の皮膚はすぐ切れました。
ドラは、とにかく鳴かない猫で、そのかわり、スラリと伸びた長-いシッポでコミュニケーションをとっていました。
ドラを抱き上げると最初は我慢しているのですが、そのうち、シッポをバタン、バタンとして警告します。その後は、ガラガラヘビのように小刻みにシッポを動かして、最後通告をします。それでも飼い主が放してくれないときは、ニョキッと出た鋭い爪の餌食です。
ケタルもそれほど鳴かない猫だったのですが、ある時、息子とケタルが話しをしているのを見てびっくりしました。
息子が話しかけると、それに合わせてネコも話しているのです。名前を呼んだりするレベルではなく、通常の会話です。
といっても、ケタルにとっては、イヤだから鳴いていただけなのですが、息子がしつこく話しかけるので、それに合わせて、本当に会話をしているような声を出していました。
息子のやり方はこうです。
まず、ネコが座っているとき、頭に軽く触れながら、「ピーョ、ピーョ、ピーョ」と言いながら、まるで小鳥がネコの頭の上で飛び跳ねるような感じで、ネコの頭上を5本の指先で、リズミカルに、軽く叩くようにするのです。
これをやると、大抵のネコは怒ります。ケタルは鳴き声で反応しました。この後、会話になります。
ドラは爪で反応し、息子をギタギタにしました。ピーちゃんは逃げ出します。
ピーちゃんのシッポは短いので、シッポでコミニュケーションを採るのは苦手のようです。よく、「フーッ」と威嚇の声をあげるのは、ピーちゃんだけです。それ以外の手段がないからだと思います。
だから、ピーちゃんは「発声型のネコ」かも。
ドラはシッポ型、ケタルは会話型でした。
なお、この「型」は、私が勝手に付けたものです。念のため
2008年07月28日
世界遺産 ゴール:スリランカ
スリランカには、10年ほど前に2度行きました。
実は、あまり記憶に残っていないのですが、このゴールだけはよく覚えています。
スリランカはきれいな国です。その中でもゴールは昔の趣が残った、落ち着いた町です。
スリランカは、ご存じのとおり、インドの南の島国。
昔はセイロンと呼ばれ、イギリスが持ち込んだセイロン紅茶の産地として有名になりました。
スリランカの面積は北海道を少し小さくしたくらいです。
首都はスリー・ジャヤワルダナプラ。コロンボだと思った人は、知識が古いですね。この機会に記憶を更新しておきましょう。といっても、コロンボのすぐ近くですが。この首都の名前は覚えるのがとても難しい。声を出して読むのも難しい。
1985年に首都機能を移転しています。
ゴール(Galle)は、スリランカの南西の先端である都市で、南部州の州都です。1988年、ゴールの旧市街と要塞化都市は世界遺産(文化遺産)に登録されました。
この近くには、世界自然遺産のシンハラジャ森林保護区があります。
ゴールは港町として栄えてきましたが、その歴史は古く、14世紀頃にはアラビア商人たちの東方貿易の拠点として繁栄しました。
その後、16世紀末(1588年)にはポルトガルが最初に砦を築き、1640年にはオランダが砦を拡充し、現在の町の原型ができました。
その後のイギリス植民地時代(1796年~)にも堅固な砦を持つ城塞都市として重要な役割を果たしました。
ゴールは2004年に起きたスマトラ島沖地震の津波で大きな被害を受けました。
しかし、被害が大きかったのは市街地で、下の写真の半島として飛び出た地域(旧市街地)はほとんど無傷だったようです。
岬の先端にある灯台の高さは18m
教会で見かけた少女。健康的な褐色の肌の色と白いワンピースが印象的でした。
2008年07月23日
子供の頃に飼っていた猫ミミの思い出
私が小さい頃、飼っていたネコで、ミミというネコがいました。
ミミは、白黒のブチネコで、当時はよくいました。
なんか、最近は見かけないように思いますが。
最近は、ケタルやピーちゃんのような八割れネコが多いように思います。
猫ブログをみても、圧倒的に八割れネコが多いです。
でも、ケタルは南米パラグアイから連れ帰ったネコなので、日本のネコの遺伝とは関係がないはずです。世界で多発している"八割れネコ"ということでしょうか。
さて、話を戻して、ミミのことを書きます。
ミミは、これといった特徴のあるネコではありません。ただの雑種です。
私が覚えていることといったら、ほとんどない、というくらい地味なネコちゃんでした。
でも、私のネコ好きは、ミミから始まったのだと思っています。いつも、ミミと一緒にいたことを幼心に覚えています。
ミミは老齢化して病気にかかりました。
決して豊かではなかった両親は、それでもミミのために薬を買って治療していました。
当時のネコは、ソーセージを食べました。大好物でした(今は、添加物がたくさん入っているため、ネコは見向きもしません)。
薬をソーセージにはさんで、食べさせていました。
「ネコまんま」という言葉がありますが、当時のネコは米食でした。実際、ネコの食事に必要なのはタンパク質で、炭水化物ではなかったのですが、当時のネコはそのご飯で生きていました。
今から考えると信じられない気持ちです。必要なタンパク質は野外でネズミを食べたりして補っていたのだと思います。
ミミは、老齢化して、自分の家が分からなくなりました。
小学校のヤブの中で鳴いているのを近所の人が見つけて知らせてくれました。一度、連れ帰ったのですが、その後も彷徨を続け、結局、行方知れずになりました。
当時は「徘徊老人」とか「痴呆症」とかといった概念のない時代でした。
ミミは、痴呆症になり帰る家が分からなくなったのだと思います。
ある時を境に、ミミは戻ってこなかったのです。
この出来事は、ネコ師としてのトラウマのようになっています。
ネコのことを理解したつもりでも、結局は理解できていない、そんな気がします。
ネコ語は、無いと思います。ドラもケタルも南米生まれですが、日本で地域ネコとそれなりに会話していました。
世界で共通するネコ語とは、発生言語ではなく、仕草なのではないかと思います。
ミャー助を日本から南米に連れていったとき、現地の人から、「そのネコはスペイン語を話せるのか」と言われました。
この指摘は私にとって新鮮でした。
それまで、ネコ同士のコミュニケーションのことなど考えたことがなかったからです。
ネコのコミュニケーションの方法は、会話としての鳴き声ではないと思います。
威嚇や恐怖を与えるような行動は別として、通常は、仕草が言語となっているのではないかと思います。つまり、発生言語ではないということです。
ケタルやピーちゃんは、名前を呼ぶと返事をします。
でも、あの頭のいいドラちゃんは返事をしなかったのです。自分を呼ばれているのは分かっていても、決して返事をすることはなかったのです。
ケタルは自分の名前を呼ばれたときだけ(いやいやながら)返事をしていました。ピーちゃんは、「なんで名前を呼ぶんだよー、めんどくさい」という態度で返事をします。
ネコは、「名前」という言語としての単語に反応しているのではなく、仕草の一環としてのコミュニケーションの「場」に反応しているように思います。
ネコと仲良くなれる秘訣は、コミュニケーションではなく、「場」の概念のように思っています。
2008年07月22日
クフ王の玄室はピラミッドの地下か?
7月21日(月)、19:00から日本テレビ開局55年記念番組「歴史大河4時間スペシャル」を見ました!
「エジプト考古庁長官ザビ・ハワースの発掘に密着!」、「クフ王の墓は地下にあった!?」というタイトルのテレビ番組欄に誘われて。
ピラミッドやエジプトの話は、日本人を含めた外国人研究者の説が中心なのに対し、この番組では、エジプト考古庁長官、つまり、エジプトの代表的学者の説を中心に番組が作られていて見応えがありました。
クフ王の埋葬室と言われている「王の間」について、ザビ博士は「大王・クフの物としてはあまりにも粗末だ」と言っていることに感動しました。そして、地下に本当の埋葬室があるという説には、思わず納得。
ただ、盗掘者を欺くために、この「王の間」を作ったとはとても思えませんね。欺くのであれば、もっと本物らしく造る必要があります。大回廊の緻密な設計に対して、それ以外の施設があまりにもお粗末というか、建設途中といった印象を受けます。
盗掘者は、ピラミッド内部を破壊し尽くすほど暇ではなかったと思います。
以前の記事で書きましたが、大ピラミッドは入場制限をしています。最初、観光客がピラミッドの中でワイワイ騒いでいますが、一通り見終わると、すぐに出ていきます。そうすると、入場制限があるため、後は誰も入ってきません。
私は、皆が出て行くまで王の間に居残り、20分くらい、たったひとりでいました。
そして、この部屋はクフ王の埋葬場所なはずがない、という結論に達しました。
理由は簡単です。あまりにも貧弱なのです。
番組の中で、ツタンカーメン王墓が発見されたとき、4重の厨子と3重の人型棺の中に王の亡骸が安置されていたと紹介していました。
この厨子は木製の箱のようなもので、非常に大きなものです。カイロ博物館で見ることができます。
もし、(ツタンカーメンとは時代が異なりますが)クフ王の埋葬でも厨子が使われたとしたら、その中に入る人型の棺は部屋の中央になければなりません。そうでなければ、何重にもなる厨子を組み立てることができません。
ところが、この玄室の石棺は部屋の隅に置かれています。
以前の記事で、私が指摘した疑問点の一つです。
石棺はカイロ博物館でもたくさん見ることができます。サイズ的にはクフ王の玄室にあるものとあまり違いはないように感じました。
だとすると、…
いろいろ推理できます。「誰かが玄室の中央部に置かれていた石棺を端に移動したのではないか」ということが考えられます。
でも、床を見る限り、中央部分にはそのような痕跡はなく、石棺も置かれているというより組み込まれている感じです。
この違和感は何なのでしょう。
石棺の位置がどう考えてもおかしいのです。
もしかしたら、石棺の下が、地下へ通じる入り口になっているのではないでしょうか。
その先には、本当の王墓があるのかも知れません。
でも、私は、少なくともクフ王のピラミッドは王墓ではないと思っています。
このピラミッドは、何かの装置として造られたのではないか、と考えています。
そうでなければ、あれだけの巨大建造物を造っておきながら、所々に見える稚拙な造りの説明がつきません。
機能上、あれで十分だったのだと思います。
大回廊の上から巨石を滑り落として石の栓をして通路を塞いでいることから、この建造物が完成していたことは間違いありません。クフ王のピラミッドは作りかけではなく、完成していたのです。
この続きは、また、今度書きます。
ピラミッド関連過去記事
世界遺産 大ピラミッド建造の謎の解明に挑む(2008/5/1)
世界遺産 大ピラミッド建造の謎の解明に挑む【追記します】(2010/8/29)
不思議なことが大好きな方は、カテゴリーの「なぞの解明」からその他の不思議を見ることができます。
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