ピーちゃんは野良猫だったため、すごく臆病なネコです。やはり野良猫だったドラもそうでした。
ケタルも野良猫だったのですが、手のひらに乗るくらい小さいときに野良ママネコから、ちょっと借りてきて、すぐに返しに行ったら、ママネコは自分の子どもではないと言って受け取ってくれず、仕方なく、飼ったネコでした。だから、本人は野良の経験というか記憶はほとんどなかったと思います。
臆病と書きましたが、実際は警戒心が強いのだと思います。ケタルは警戒心ゼロのネコでした。
さて、・・・・、
野良猫ピーちゃんと仲良くなるのは大変でした。
以前のブログで書きましたが、ピーちゃんは、人間をパーツとしてしか認識していません。ピーちゃんの視野には人間の足しか写っていません。
だから、いくら仲良くなったと思っても、部屋に入っていくと、ピーちゃんにとっては「見知らぬ足」が入ってきたとしか写らなかったのだと思います。このため、いつもビクビクしていました。
ピーちゃんがなついてきたのは、ネズミのオモチャで遊んであげるようになってからです。
これは、ウサギの毛皮でできている長さ3センチくらいのネズミですが、良くできています。中に小さなボールが入っていて、振ると音がします。値段は1個50円くらいだった? と思いますが、以前、ケタルのために20個くらいまとめ買いしたものがあり、それを使っています。
ピーちゃんはこのネズミが大好きで、寝床まで持ってくるので、飼い主はネズミを探す必要はありません。
犬もそうみたいですが、ネコも遊んであげる人にはなつくようです。
なれないネコの相手をするコツは、ネコの目線で物事を考えることだと思います。部屋に入るとき、立ったままだと、足しか見えていないピーちゃんは身構えますが、人間が低い姿勢で部屋に入っていくと、(遊んでくれる)人間として認識するようです。
あとは、いつもの「ねこ挨拶」をすることです。ネコブログをごらんの皆さんはご承知のとおり、人間が人差し指をネコの前に差し出した場合、ネコはその匂いを嗅ぐことがネコ社会では常識になっています。・・・・というか、習性になっています。
普通のネコは、どうしてもその匂いを嗅ぎたくなる? あるいは、それがネコ社会の礼儀なのかも知れませんが、まず、匂いを嗅ぎにきます。
それで警戒を一部解除しているようです。
野良猫でも同じ行動をしようとしますが、「匂いを嗅ぎたいけど・・・やはり怖い・・・・」、とジレンマに陥っているようです。
この挨拶のあと、ネコは、人間の「手」の動きに敏感になっているので、手をくるりとひねると、ネコも地面に横になったりします(ネコの警戒度によりますが)。
逆に、手を開き、指に力を入れて爪で引っ掻くような手の形状にすると、ネコはとてもいやがります。つまり、人間の「手」をいかに意識し、見ているかが、これでよく分かります。
この反応をしないネコは、人間を手、足などのパーツではなく、一つの固まりとして見ています。それでも、上で言ったような手の形は大嫌いです。
私の両手首の動脈のすぐ脇には、ネコによる深い爪痕があります。これは、ミャー助を膝の上に乗せ、上で説明した手の形で脅かした時に引っ掻かれた跡です。もう少しで、手首の動脈を切るところでした。2mmくらいしか離れていません。こわ~っ。
・・・・・、ということで、ネコにこんなことをしてはいけません。
つづく・・・